最近、熱中症への対策の必要性が高まっています。特に、屋外で活動するスポーツ選手やその応援をする方々、例えば吹奏楽部のメンバーや観客の熱中症リスクは見逃されがちです。そんな中、TOPPAN株式会社と株式会社ファンケルは、皮膚の表面温度を色で視覚化する「示温シール」を共同開発し、早稲田実業学校高等部の吹奏楽部員へ試験提供しました。このシールは、使用者の肌に直接貼ることができ、温度に応じて色が変わります。ブランド名は「示温シール(しおんシール)」です。シールが変色することで、体表温度の異常を直感的に察知できるため、特に暑い環境下での活動を行う人にとって、重要な安全機能を持っています。
TOPPANのフィルム製膜技術を活用したこの製品は、34℃から色の変化が始まり、最高の36℃で最大変色します。これにより、吹奏楽部員が炎天下での長時間の演奏に臨む際、一目で温度を確認でき、熱中症の兆候を早期に察知することが可能です。また、味の素株式会社が主催する「アクアソリタ®『応援熱中症』対策プロジェクト」に参加し、屋外での熱中症対策の啓発にも寄与しています。このプロジェクトでは、スポーツを応援する人々の熱中症リスクを減少させることを目的としており,吹奏楽部に注目することで、そのメッセージが広がることを期待しています。
研究によると、応援する側にも熱中症のリスクがあることが明らかになっています。実際、味の素株式会社の調査では、屋外でスポーツを応援する人の約半数が熱中症に関連する症状を体験したことがあると報告されています。特に吹奏楽部では、厳しい環境下での長時間にわたる演奏が求められるため、体調管理の重要性が増す中で、示温シールの意義は大きく、その効果が期待されています。
今後、TOPPANとファンケルは、このシールの実用性をさらに検証し、学校や企業、団体との連携を強化する方針です。また、2027年6月までに、この製品の実用化を目指し、暑熱環境下での適切な体調管理を支援するための取り組みを続けていくつもりです。流動的な環境において、吹奏楽部員や応援者が安心して活動できる仕組みを構築することが、両社にとっての使命となるでしょう。
「アクアソリタ®『応援熱中症』対策プロジェクト」は、応援する人々を熱中症から保護するための啓発活動を進行中です。今のところ、吹奏楽部をはじめとするスポーツ関連のイベントが中心ですが、最終的にはすべてのスポーツ観戦や学校行事において応援する人たちを守るために、さらなる工夫を凝らしていく計画です。第1弾の活動として、会場でのサンプリングや教育的な授業も実施され、多くの人に熱中症のリスクを理解してもらうための努力が行われています。
これらの取り組みを通じて、TOPPANとファンケルは「応援熱中症」に対する社会的な意識を高め、この問題の解決に寄与していくことを目指しています。
※注: 示温シールの効果には個人差があり、リリース情報は発表日時点の内容とします。