産後の女性、9割が疲労困憊!ストレスや身体の悩み、深刻な状況に
一般社団法人日本リカバリー協会が実施した「ココロの体力測定2024」の結果によると、産後女性の約半数が「高ストレス」または「高ストレス予備軍」に分類され、9割以上が疲労を感じていることが明らかになりました。
産後の女性はストレスや疲労を抱えやすい
調査では、産後女性の「高ストレス」は19.2%、「高ストレス予備軍」は29.4%と、合わせて48.6%がストレスを抱えていることが分かりました。これは女性全体の1.25倍という数値です。さらに、産後女性の91.5%が「疲れている」と回答し、そのうち56.4%は「高頻度」で疲労を感じていることも判明しました。
産後女性の身体の悩み、増加傾向
産後の女性の身体の悩みでは、「首や肩の凝り」が56.7%、「腰痛」が49.9%と、多くの女性が身体の不調を訴えています。特に、女性全体と比較して、「腰痛」は1.64倍、「首や肩の凝り」は1.45倍と、産後の女性ではこれらの悩みが顕著に現れていることが分かります。
産後リカバリープロジェクトが女性の健康をサポート
このような深刻な状況を受け、一般社団法人日本リカバリー協会は「産後リカバリープロジェクト」を立ち上げ、女性の健康とQOL向上を目指した活動を展開しています。
同プロジェクトでは、産後の女性のストレスや疲労、身体の悩みを軽減するため、以下の取り組みを行っています。
産後リカバリー白書の発行
Webサイトでの情報発信
* 産前産後の情報をアップデートすることを目的とした
勉強会の開催
産後リカバリープロジェクトは、学術的根拠に基づいた心身の回復やセルフケアの啓発、新しい選択肢による時間や体力・精神負荷の軽減、産後リカバリーの日の制定、夫婦でお互いの心と身体を理解する「産後リカバリーセミナー」など、多角的な活動を通じて、産後の女性の健康をサポートしています。
女性の健康への関心が高まっている
今回の調査結果は、産後の女性の健康状態が深刻な状況であることを改めて示しています。産後リカバリープロジェクトの取り組みは、女性の健康への関心を高め、社会全体で産後の女性をサポートしていくための重要な一歩となるでしょう。