株式会社Will Smartが日本初のOBDⅡ型デジタルタコグラフを発表
物流テクノロジーを革新する株式会社Will Smart(東京・江東区、代表取締役社長:石井康弘)は、2026年4月に日本初となるOBDⅡ型デジタルタコグラフ「OD420JP」の販売を開始すると発表しました。この製品は、中小トラック事業者がデジタル化を進め、経営の効率化を図ることを目的とした革新的なソリューションを提供します。
デジタルタコグラフ導入の背景
現在、日本では車両総重量7トン以上または最大積載量4トン以上のトラックにアナログまたはデジタル式の運行記録計の装着が義務付けられています。しかし、多くの中小トラック運送事業者は未だにアナログ式を使い続けており、デジタル化が遅れているのが現状です。
国土交通省は「物流革新に向けた政策パッケージ」を策定し、デジタル式運行記録計の普及を推進しています。この政策の目的は、ドライバーの時間外労働規制の対応、安全運転の推進、そして運行データを活用した経営の効率化です。
OD420JPの特徴
OD420JPは、従来のデジタコとは異なり、OBDⅡ端子に差し込むだけで使用開始できます。この簡便さにより、中小トラック事業者やその協力会社でも手軽に導入が可能です。また、複雑な配線工事が不要なため、導入コストを大幅に削減します。
1. リアルタイムデータの取得
OD420JPは、走行距離や時間、車両の位置情報など、詳細な運行データをリアルタイムに取得します。これにより、安全運転指導や事故防止への活用が期待されます。燃費データやCO₂排出量の把握も可能で、環境管理の面でも大きな貢献が期待されています。
2. API連携による拡張性
このデジタコはクラウドベースで設計されており、弊社が提供するIoTゲートウェイとAPI連携することで、既存システムとの統合がスムーズに行えます。業務に合わせた新機能の追加が容易で、変化する物流環境にも柔軟に対応できます。
導入によるメリット
OD420JPの導入によって中小トラック事業者は、以下の利点を享受できます。
1.
安全運転管理の高度化: 走行データのリアルタイム収集と可視化によって、ドライバーへの安全運転指導が明確化され、事故リスクが軽減されます。
2.
労務管理の正確性向上: 自動化された運転日報出力により、記入ミスや漏れを防ぎ、更には2024年度からの時間外労働規制への適用がスムーズになります。
3.
経営の効率化: 燃費データの可視化をもとに月間燃料コストの削減が見込まれ、故障予知データの活用により将来的なメンテナンスコストの抑制も期待されています。
今後の展開
Will Smartは、OD420JPの販売を皮切りに、クラウド型FMSや配車・動態管理システムなど、物流業界向けの総合プラットフォームの構築を進めていく予定です。これにより、物流業界全体のデジタル化を加速させるとともに、安全運転管理や経営効率の最適化を通じて持続可能なモビリティ社会の実現に貢献します。
会社概要
株式会社Will Smartは、モビリティ業界におけるDXソリューションを提供し、顧客企業との共創によって社会課題の解決に努めています。詳しくは
Will SmartのWebサイトをご覧ください。