フィリピンITエンジニア
2021-04-01 09:30:02

フィリピンのエンジニアが日本で新たな挑戦、次世代のIT協力

アジアとの新しいパートナーシップ: リバース開発援助



近年、フィリピンと日本の間で新たなパートナーシップが築かれています。その中心となるのが、IT分野におけるリバース開発援助です。特に、デジタル省WEB開発エンジニア、介護施設AI開発エンジニア、そして英語とプログラミングを教える小学校教員の3名が派遣されることが決まりました。彼らはコロナ禍における入国制限を乗り越え、安全面にも配慮して、ワクチン接種を終えた上で自主隔離を経て日本に渡ります。

派遣概要と経費の負担



これらのエンジニアたちは、3年間の派遣期間中に支援が求められる業務に従事します。また、派遣にかかる経費はフィリピン政府が全て負担することで合意されています。フィリピン外務省のヒメーネス次官は、「日本から60年以上にわたる援助を受けてきた中で、フィリピンとしてもIT/DX分野で日本の課題解決に貢献したい」と意気込みを示しています。フィリピン人ITエンジニアは日本で非常に少ない状況ですが、この取り組みを通じて彼らの数を増やし、優秀なIT人材を訴求する狙いもあります。

エンジニア3人のプロフィール



この度日本に派遣されるエンジニアたちのプロフィールを見ていきましょう。

1. オルテガさん(28歳)
フィリピン大学ロスバニョス校出身で、Web開発に5年の経験を持つオルテガさんは、2018年にE-Government Community SystemでPhilippine Web Awardsを受賞した実力者です。特に力を入れたのは、コロナ禍でのOFW向け情報提供のために開発した「New Normal App」であり、なんと154万人がダウンロードしました。彼はこの経験を活かし、日本のデジタル庁で外国人として初めて雇用され、技術者たちに新しい視点を提供することが期待されています。

2. ジェームスさん(27歳)
アテネオ・デ・ダバオ大学を卒業し、AI開発の専門家として介護施設での業務を担うジェームスさん。彼は既にダバオで病院管理システムにデータベースのAIを導入した経験があります。今回の派遣では、介護施設における体調変調予測AIの開発に取り組み、介護の効率化を目指します。秋田の介護事業者からの要望によるものなので、特に注目されています。

3. エンジェルさん(29歳)
フィリピン大学ディリマン校卒業で、教育学修士を取得したエンジェルさんは、英語とプログラミングを融合させた教育のスペシャリストです。彼女はプログラミングを教えると同時に、GIGAスクール構想に基づいてSTEM教育に特化した指導を行う予定です。熊本市の小学校での指導が期待されています。

3人の抱負と今後の展望



オルテガさんは、「子供のころから日本のアニメが大好きだった。日本の課題解決に向けて、デジタル知識を駆使したい」と抱負を述べました。彼らは日本語研修も終えて日常会話レベルに達しており、さらにスキルアップを図っているといいます。

こうした取り組みは、株式会社reapleの推進により実現しました。この企業は、アジアの人材を活用した新たな挑戦を提唱し、海外人材の紹介を通じて、日本の企業とのつながりを強化しています。また、PRTIMESが展開する「April Dream」にも関与し、現実を映した夢を形にするために活動しています。

将来的には、このプロジェクトを通じて、日本とフィリピンが互いに発展し、成長する新たな道筋が開けることが期待されています。

会社情報

会社名
株式会社 reaple
住所
神奈川県横浜市鶴見区東寺尾東台2-12
電話番号
050-5363-1059

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