AtletaがGarminとのデータ連携機能をリリース
クライムファクトリー株式会社が手掛ける選手データ管理プラットフォーム『Atleta(アトレータ)』が、陸上界に広く使用されているウェアラブルデバイス『Garmin』とのデータ連携機能を新たに提供することを発表しました。この連携により、競技者は自身のトレーニングデータをより効率的に分析し、その結果をチーム内で共有することが可能になります。
陸上競技におけるデータの重要性
近年、陸上長距離や駅伝チームにおいては、選手が個々のパフォーマンスを最大限に発揮するため、トレーニングやコンディショニングが求められています。特に、心拍数、睡眠時間、トレーニングの強度などのデータは、効果的なトレーニング計画の策定や怪我の予防において不可欠です。また、こうしたデータを継続的に収集・共有するには、情報の整理とチーム内の連携が重要となります。
Atletaが解決策を提供
Atletaは、選手のデータを簡単に管理できるだけでなく、選手とチームメンバー間のコミュニケーションを促進するためのデジタルプラットフォームでもあります。これまでに多くの長距離や駅伝チームに導入され、その効果が検証されています。Garminとの新たな連携により、デバイスから収集される客観的なデータと、Atletaに蓄積されている主観的なデータ(体調、食事、ケガ情報など)を同じプラットフォームで管理することが可能になります。これにより、チームのデータ収集が一層容易になり、データの活用精度も向上することが見込まれています。
AI技術の活用へ
また、Atletaでは今後、AIなどの最新技術を積極的に取り入れ、トレーニングの個別最適化やデータの可視化、傾向分析に取り組んでいく計画です。これにより、選手一人ひとりがより効果的にパフォーマンスを向上させるためのサポートが提供されるでしょう。
パイロットユーザーの声
水戸葵陵高校の陸上競技部、澤野敦監督は「従来は手動で行っていた走行距離やタイムの記録が、GarminとAtletaとの連携により自動的に反映されるようになった。選手たちのデータ入力が軽減され、また心拍数などの情報も簡単に確認できるようになったため、練習負荷や運動強度の把握が容易になっている」とコメントしています。このように、選手とコーチがリアルタイムにデータを共有できる環境が整ったことで、故障の予防やトレーニングの質を向上させる可能性が広がります。
まとめ
AtletaのGarminとのデータ連携機能のリリースは、陸上競技の現場において大きな変革をもたらすことでしょう。選手たちはより効率的にデータを活用し、その結果、パフォーマンスが向上することが期待されています。今後の展開が待ち遠しいですね。