中国のEC市場において新たな動きが見られます。酷丽谱网络科技(上海)有限公司と上海橙娯文化伝媒有限公司が業務提携を結び、両社が持つリソースを活用して、中国の大手ECプラットフォームにおいてさらなる展開を目指します。
酷丽谱は、2021年に設立され、中国において日系ブランドの越境EC及び国内の新規市場参入を手掛けています。その業務の中には、天猫や京东などの主流ECサイトに加えて、様々なディスカウントやフラッシュセールプラットフォームを利用した運営が含まれます。特に注目すべきは、近年注目を集めているライブコマースへの対応です。これは、商品を直接配信し視聴者とリアルタイムでコミュニケーションをとりながら販売を行う新しい形態で、特に中国のZ世代に人気があります。
上海橙娯文化は、2015年に設立され、アドウェイズの完全子会社として知られる存在です。彼らは直播(ライブ配信)コマース事業に特化し、数多くのKOL(キー・オピニオン・リーダー)の育成・排出に成功しています。このノウハウを生かし、広範なマーケティング戦略を展開してきた実績があります。
中国のライブコマース市場は急成長しており、2019年には約4,338億元、2020年には約9,610億元に達しました。この成長は前年対比で111%に達し、EC市場全体における普及率も急上昇しています。5G技術の進展やプラットフォーマーの参入が相まって、今後さらに発展することが予想されています。
この提携により、両社は既存のプラットフォームに加えて、ライブコマースのチャネルも活用し、幅広い販売支援を行う計画です。これにより、日系ブランドをはじめとする多くの企業が、中国市場において新たなビジネスチャンスを得ることが期待されます。
酷丽谱と上海橙娯のパートナーシップは、単にビジネスの拡大にとどまらず、中国のEC市場全体の成長を促進する重要なカギとなるでしょう。今後、両社による協力の成果がどのように現れるのか、マーケットの動向を注視していく必要があります。
お問い合わせについては、酷丽谱网络科技(上海)有限公司の塩谷朋也氏が担当しています。彼への連絡は
[email protected]までどうぞ引き続き、新たな展開にご期待ください。