新たな視点で包装業界の魅力を伝える
日本包装機械工業会と東京工科大学デザイン学部の連携による産学共同研究プロジェクトがスタートしました。このプロジェクトは、包装業界が持つ多様な価値を一般生活者に向けて発信することを目的としています。具体的には、概念ムービーやロゴを制作し、2026年7月から公開を開始しました。
プロジェクトの背景と目的
この取り組みは「デザインアプローチによる包装業界の魅力を抽出し、発信する」ことをテーマにしています。2025年8月から2028年3月にかけて行われるこの共同研究には、11名の学生が参加。「見える形」で包装業界の価値を社会に伝える方法を模索しています。教育の一環として、最新技術の展示会や工場見学、業界関係者との座談会も行われ、包装業界の重要性が強調されています。
コンセプトとコンテンツ制作
プロジェクトのコンセプトは「想いをそのまま。」というもので、食品や医療、日用品など生産者が商品に込める”想い”を大切にしています。このメッセージを基に、コンセプトムービーとプロジェクトロゴが制作されました。ロゴには、生産者、包装、生活者をつなぐ役割を表現し、包装の技術が暮らしを支える重要な存在であることが込められています。
作成されたコンセプトムービーは、包装業界に対する事前の認識の薄い層に向けて、業界の誇りや重要性を伝える内容です。具体的には、業界で活躍する人々へのインタビューを通じて、包装が生活を支える仕事であることを訴求しています。公開URLは
こちらです。
効果検証と学生の反応
コンセプトムービーの効果を検証するために、20代40名を対象に視聴前後の変化を調査しました。視聴前には多くの方が包装業界に対して無関心でしたが、視聴後には「自分の生活にとって重要な存在だ」と気づいた人が85%に達しました。この結果は、業界への理解や共感が生まれたことを示しています。
今後の展開と第2フェーズ
今後、このプロジェクトとして制作されたコンテンツは、日本包装機械工業会及びその会員企業の各種イベントで使用され、包装業界の認知向上に貢献します。また、共同研究の第2フェーズでは、特に若年層に向けた新しいコンテンツ制作を進めており、今年度末に公開予定です。3年間にわたる研究成果は、2027年秋に開催される「JAPAN PACK 2027」で発表される計画です。
サブプロジェクトとしての授業も実施
共同研究にはサブプロジェクトも存在します。デザイン学部「専門演習Ⅰ」の授業では、学生たちが包装業界の魅力を伝えるインフォグラフィックなどの制作に取り組んでおり、評価の高い作品が選ばれています。
日本包装機械工業会と東京工科大学の強み
日本包装機械工業会は1967年の設立以来、包装業界の技術進歩に寄与してきました。会員数も257社に達し、業界全体の生産高は4,000億円を超えるなど、その成長は目を見張るものがあります。また、東京工科大学デザイン学部は1947年に設立され、様々な分野のデザイン教育に力を入れています。学生たちが実社会での価値を実感できる場を提供し続けており、今後の活動にも期待が高まります。