DynatraceとGoogle Cloudが結びつく新たな価値の創造
エンドツーエンドのオブザーバビリティおよびセキュリティのリーダーとして知られるDynatraceが、Google Cloudと共通の顧客向けに新しいプラットフォーム機能の早期アクセスを発表しました。この新機能は、Dynatrace Grail™というデータレイクハウスを支えとしており、ログやメトリクス、トレースといった様々なデータタイプから実用的なインサイトを引き出すジョブを助けます。
多くの企業がクラウドネイティブ環境を導入し、イノベーションとデジタルトランスフォーメーションを進める中で、データの管理が非常に重要な課題となっています。これまでのツールでは、そのような膨大で複雑なデータをリアルタイムに分析するのが困難であり、作業の非効率やサイロ化が問題となっていました。Dynatrace Grailは、この課題に立ち向かうために開発され、複雑なデータを資産に変える手助けをします。
データからリアルタイムで実用的なインサイトを
Grailは、オブザーバビリティやセキュリティ、ビジネスデータを一元化し、Google Cloudの環境下で企業が迅速にインサイトを得ることを可能にします。具体的には、よりスマートでデータ中心の意思決定を支援するために、リアルタイムのデータ処理と自動化が実装されています。このようなアプローチにより、生産性の向上や、ビジネスの成長、競合優位性の確立に大きな影響を与えます。
主な利点には、以下の内容があります:
1.
AI駆動による精密なインサイト:Davis® AIとGrailを組み合わせることで、企業はリアルタイムでの情報に基づいた意思決定と迅速な問題解決が可能になります。
2.
スケーラブルなデータ処理:Grailのクラウドネイティブアーキテクチャにより、全データへのホットストレージのアクセスが実現され、これにより時間やコストの制約も大幅に軽減されます。
3.
シームレスなGoogle Cloud統合:企業は既存のエコシステム内でデータの統合と分析を行うことができ、パフォーマンスとセキュリティの向上がもたらされます。
4.
迅速なアクセスと問題解決:GoogleのGemini Code Assistを活用することで、開発者は重要なデータに迅速にアクセスできるようになり、イノベーションを持続的に推進する環境が整います。
専門家の意見
業界アナリストであるMitch Ashley氏は、「時代の勝者になるには、大量のデータをスケーラブルに処理し、新たなインサイトを得ることが不可欠です。Dynatraceの機能を通じて、Google Cloudの顧客はこの課題にしっかりと向き合えるでしょう」と述べています。
Google CloudのマネージングディレクターであるRitika Suri氏は、「AIを活用したオブザーバビリティは、企業のクラウドネイティブ環境を管理する方法を根本的に変える力を持っています」とコメントし、今回の統合がもたらす意義を強調しました。
さらに、DynatraceのSVPであるJay Snyder氏は、Grailが業界においてゲームチェンジャーとなることを予期し、顧客がより迅速かつ効率的にイノベーションを進められるよう支援することに期待を寄せています。
Dynatraceは、Google Cloud上のGrailデータレイクを6月30日までに一般提供予定であり、企業の運用を近代化し、システムの信頼性向上に寄与することを目的としています。
参考リソース
Dynatraceは、デジタルビジネスの監視(オブザーバビリティ)を進化させ、企業が迅速に分析・自動化・イノベーションに取り組む能力をサポートしています。詳細は公式サイトを訪問ください。