ブラザー工業、インクカートリッジの再生に着手
ブラザー工業株式会社は、英国の生産拠点「ブラザーインダストリーズ(U.K.)」で、初めて廃棄されたインクカートリッジの再生を行う取り組みを開始しました。このプロジェクトは、すでに20年間にわたり実施してきたトナーカートリッジの再生事業に続くものです。
環境への配慮
ブラザーグループは、使用済み製品の再生や再利用を重視し、持続可能な社会の実現に力を注いでいます。特にレーザープリンターや複合機のトナーカートリッジでは、回収を行い、その後、高品質な新品として再出荷するプロセスが確立されています。このモデルは、英国を皮切りにスロバキア、アメリカ、日本といった地域にまで展開されており、2024年3月末までに4,000万個を超えるトナーカートリッジが再生される見込みです。
新たな一歩
トナーカートリッジの再生で培った技術や知見を土台に、インクカートリッジの再生プロジェクトがスタートしました。これによって、欧州各地から回収されたインクカートリッジが新品同等の品質に生まれ変わり、市場に再投入されることになります。
ブラザーのSDGsへの貢献
この取り組みの詳細は、「ブラザー SDGs STORY」という特設サイトで見ることができます。環境への考慮や再生の過程に関する情報が掲載されており、関係者へのインタビューや再生の様子を紹介した動画も公開されています。持続可能な社会を構築する上で、ブラザーの取り組みがどのように役立っていますかをぜひ確認してみてください。
環境目標の実現
ブラザーグループは、「ブラザーグループ 環境ビジョン2050」に掲げた目標に基づき、2050年までに資源の持続可能な利用を目指し、廃棄物の環境負荷を軽減することを重要視しています。特に、2024年度までに新規資源率を81%以下に抑えることを目標に設定し、リサイクルや再使用の取り組みを強化しています。インクカートリッジの再生が実現することで、さらなる環境負荷の軽減に貢献するとともに、持続可能な社会の実現に向けた新たなステップを踏み出しています。
このようにして、ブラザーは製品の持続可能性を改善し、地球環境への貢献を実現しようとしています。今後の取り組みから目が離せません。