富山県にオープンしたゼロ廃棄物倉庫「ROKA STYLE」が目指す未来とは

富山県高岡市にオープンした「ROKA STYLE」

2023年10月、富山県高岡市に新たにオープンした「ROKA STYLE」は、「廃棄物ゼロ」を目指す先進的なリユース倉庫です。このプロジェクトは、有限会社荒木商会によって立ち上げられ、環境保護と廃棄物削減の重要性を訴えながら、地域に新しい価値を提供することを目指しています。

背景と理念

有限会社荒木商会は、20年以上にわたりリサイクル事業を展開してきました。特に家屋の片付け事業に注力し、年間600件のお宅の片付けを行ってきました。しかし、片付けの過程で生じる多くの不要品が廃棄物として扱われ、環境への負担が増大していることが課題でした。そこで、リユースを中心とした新しいアプローチを模索する中で「ROKA STYLE」が誕生したのです。

ROKA STYLEの特徴

「ROKA」という名前は、「濾過する」という意味を持ち、不要品を「救出」「清掃」「リメイク」することで新たな価値を生み出すことを示しています。倉庫内には、古い家具や雑誌、ゲームなど、過去の文化を感じさせるレトロなアイテムが並び、訪れる人々に懐かしい感覚を与えています。

1階と2階、2つの空間

ROKA STYLEは2フロアで構成されており、1階は片付けから出てきたモノをそのまま展示するスペースです。埃をかぶった古いモノを見つける宝探しのような楽しさを体感できます。一方、2階では選定されたアイテムが洗浄・清掃され、即使用可能な状態でディスプレイされています。

さらなる体験の提供

特に注目すべきは、2階での体感コーナーです。訪問者は単管の門をくぐり、選択した商品がどのように使われると魅力が引き立つかを体感できます。また、アーティストとのコラボレーションによる展示やワークショップを通じて、商品の価値を多角的に考える機会を提供しています。

今後の展望

ROKA STYLEは、今後、BtoB事業の強化を図り、企業や店舗、クリエイター向けのリユース品の提供を行う予定です。また、市場のニーズを反映させるため、顧客の声に耳を傾け、不要品の再利用を促進するサービスを展開していく予定です。

初年度の目標として年間5000点の廃棄物削減を掲げ、持続可能な社会の実現に向けた活動を推進しています。ROKA STYLEは、地域社会に新たなインパクトを与えながら、循環型社会の確立に寄与していくことでしょう。

詳細については、ROKA STYLEのInstagramで最新情報をチェックしてください。