江戸時代の民謡を未来へつなぐ「淀川三十石船舟唄全国大会」
11月23日(日曜日・祝日)、大阪・高槻市で「淀川三十石船舟唄全国大会」が開催されます。今年で33回目を迎えるこの大会は、江戸時代から続く民謡「淀川三十石船船唄」の普及を目的としており、多くの唄い手を募集しています。特に初心者でも気軽に参加できるため、音楽や民謡に興味のある方はぜひ挑戦してみてください。
歴史に彩られた民謡「淀川三十石船舟唄」
淀川は江戸時代、京都と大阪を結ぶ重要な水路でした。特に「淀川三十石船」と呼ばれる旅客船が活躍し、船頭たちは客を楽しませるために歌を歌っていました。この伝統は、明治時代に蒸気船が登場し、船の存在が薄れていく中でも生き続けました。現在、船唄は高槻市の大塚地区の大塚保存会によって守られ、平成14年には大阪府の無形民俗文化財に指定されています。
大会の目的と参加方法
「淀川三十石船舟唄全国大会」は、「船唄」の魅力を広めるために毎年開催され、多くの唄い手が集まります。プロ志望の人も、気軽に参加できる初心者の部も用意されています。優勝者は日本民謡協会主催の「今フェス~民謡日本一選手権~」に出場できる特典も付いており、過去にはプロ活動をしている方々もいらっしゃいます。
大会詳細は以下の通りです。
- - 開催日時:令和7年11月23日(日曜日・祝日) 9時30分開演(9時開場)
- - 会場:高槻城公園芸術文化劇場 北館中ホール(高槻市野見町2番33号)
出場資格と料金
大会では以下のように出場者を募集しています。
- - 一般の部:250人
- - ジュニアの部(中学生以下):30人
出場資格はアマチュアに限られ、市内外は問いません。出場料は一般4,000円、ジュニア2,000円で、参加に伴う交通費や宿泊費は自己負担になります。
申込方法は所定の申込書に必要事項を記入し、大会事務局へ郵送または持参する形です。また、インターネットでの申し込みも可能です。申込期間は令和7年8月22日(金曜日)までとなっており、この日付を過ぎてしまうと申込みは認められませんのでご注意ください。
参加を考えている方へのメッセージ
この大会は、ただのコンクールではなく、民謡を通じて人々をつなげる素晴らしい場です。音楽に対する情熱があれば、大会参加は最適なチャンス。家庭や地域の枠を越え、新しい出会いや音楽仲間が待っています。
興味を持った方は、ぜひ公式サイトや関連情報をチェックしてください。
受け付けや質問がある場合は、高槻市街にぎわい部文化財課(電話:072-674-7652)までお気軽にお問い合わせを。
民謡の伝統を次世代に受け継ぐこの大会に、多くの方の応募を心よりお待ちしています。