アートを楽しむ新たな飲食体験、表現食堂カケルシー
2021年3月18日、上野にオープンした「表現食堂カケルシー」は、その名が示す通り、アートを通じた独特な食体験を提供するカフェダイニングです。新型コロナウイルスの影響で多くのクリエイターたちが作品を発表する機会が失われている中、このカフェはさまざまなジャンルのプロアマクリエイターを応援し、鑑賞者が新たな表現と出会う場所を目指しています。
メニューへのこだわり
「表現食堂カケルシー」の大きな特徴は、食事そのものがアートであるという点です。メニューの中心には、黄身まで白い特別な卵を使った「白い卵のオムライス」や、色を選んで作る「つくりたて生リコッタチーズ」などがあります。また、ゴッホの「星月夜」をモチーフにしたカクテルなど、アート作品からインスピレーションを受けた飲み物も充実しています。メニュー表はカラーチップを模したデザインで、各料理に使用する素材を色で表現するなど、細部にもこだわりが見られます。
クリエイティブユニットUDEWによるプロデュース
「表現食堂カケルシー」は、テクノロジーとクリエイティブを融合させた新しい飲食体験を創出するユニットUDEWが手掛けています。UDEWの名称には、会話を生み出すためのおもてなしの精神が込められており、訪れる人々が新しい体験と出会えるような意図があります。ユニットは、Worlder Groupの代表久保龍介氏と、クリエイターの西井美保子氏、用丸雅也氏で構成されています。
感染症対策もクリエイティブに
感染症対策として施された独自のパーテーションは、ただ人を隔てるだけではなく、空間に美しさを加える機能を持っています。このように、日常の衛生対策もアートとして昇華する姿勢が、カケルシーの特異性を際立たせています。
アーティストとのコラボレーション
アートディレクションはアーティスト高橋理が担当しており、店内の装飾やメニュー表など、多岐にわたって彼の作品が展開されています。また、絵画レンタルサービスのCasieと協力し、「アート花見」テーマにした装飾を行い、アートを通じて春の訪れを感じられる空間を演出しています。
イラストレーターとのコラボ企画も展開
今後は、イラストレーター「もしもししも」とのコラボレーションを進め、彼女のイラストを使用したオリジナルグラスを製作。店内では、ただ飲食を楽しむだけではなく、クリエイターの作品に触れられる機会も創出していく予定です。
まとめ
「表現食堂カケルシー」は、アートと飲食の新しい形を提案する場となることを目指しています。上野の中心で、アートを飲食に溶け込ませたユニークな体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。
営業情報
- - 住所: 東京都台東区上野7-2-4 FUNDES上野 6F
- - TEL: 03-5830-3292
- - 営業時間: 12:00~22:00
ランチ12:00~15:00、カフェ15:00~17:00、ディナー17:00~22:00