「女子大生の婦人科受診実態と意識変化の調査」
株式会社ベルタと学生団体megaphONEの共同プロジェクトによる最新調査で、女子大生の婦人科受診に関する意識や実態が明らかになりました。実施した調査では、147名の女子大生が対象となり、その結果からは彼女たちが抱える健康への意識の変化や課題が見えてきました。
調査の背景
この調査は、女子大生の健康や性に関するリアルな実態を社会に発信していくために行われました。特に、婦人科受診は女性にとって重要な課題ですが、未受診の現状やその理由について深掘りされました。健やかなライフスタイルを確保するためには、婦人科の受診が必要であるとの認識を広めることが急務です。
婦人科受診率の実態
調査の結果、女子大生の38.8%がこれまでに婦人科を受診したことがあると回答しました。多くの学生が健康に関心を持っている一方で、婦人科に行くことに対する抵抗感やハードルを感じている人が多いという現実が浮き彫りになっています。
受診の理由として最も多かったのは「月経トラブル」で、57.9%に上りました。この他にも、健康に不安を感じたことや周囲からの勧め、さらには公的機関からの案内などが受診のきっかけとなっています。
受診しない理由とその影響
婦人科を受診しない理由のトップには「健康に不安がなく、必要性を感じていない」が40%を占めています。多くの女子大生は、自分自身の体調に対する認識が不足しているようです。また、受診を躊躇している理由として、症状を感じても「病気になるとは思っていない」との声も聞かれました。
妊娠や健康に対する意識の変化
実際に婦人科を受診した女子大生からは、心身の変化についても多くの意見が寄せられました。54.4%は受診前後で何らかの変化を感じており、そのうちの約8割はポジティブな改善を実感しています。具体的には、症状の改善や不安の軽減、相談しやすい医療機関であるという認識が増えたとのことです。
一方で、未受診者の中には、婦人科にも様々な症状を抱えているものの、受診の必要性を感じていない人が多くいました。生理不順や生理痛、さらには不正出血や性感染症など、女子大生たちは多様な婦人科系の症状を抱えています。
調査結果のまとめと提言
女子大生にとって、婦人科への受診が必要であるという認識を高めることが重要です。受診率の低さには、恐れや恥ずかしさ、必要性を感じないという理由があることを踏まえ、婦人科の存在や受診の重要性についての啓発活動が求められます。また、若い女性がもっと気軽に相談できる環境を作ることが、健康を守る第一歩です。
「自分の身体は自分が守る」という意識を持ち、少しでも婦人科系の症状を感じる場合は、一度は専門医に相談してみることをおすすめします。正しい知識と適切なアドバイスを得ることで、女子大生たちの健康が一層守られることを願っています。