大牟田市が『sisulu』を導入
福岡県大牟田市が、自治体職員と保健師向けにウイングアーク1stが提供するデータ分析・業務アプリ統合システム『sisulu』を導入しました。このシステムは、保健事業の可視化やデータ分析に必要なツールを統合し、地域の健康管理を支援するものです。
『sisulu』の特徴
『sisulu』は、BIダッシュボード「MotionBoard」とデータ分析基盤「Dr.Sum」を組み合わせたソリューションです。これにより、各種保健事業の推進やデータの突合、生活保護受給者に特化した健康管理の支援が可能になります。これまで、医療データや健診データの分析に課題を抱えていた自治体には、特に有用なツールです。
導入背景と課題
大牟田市では、医療データや健診データを保有しているものの、検診結果の異常者への対応や地域差の分析が課題となっていました。従来はExcelで管理し、マクロを用いて集計していましたが、データ量の増加により、集計処理が煩雑化していました。職員や保健師は数年で異動が生じるため、システムの構築や運用に必要なITスキルを維持することが難しい状況も影響していました。
こうした背景から、より簡便に使える『sisulu』の導入を決定し、2024年6月の運用開始を目指しています。
導入のポイント
1.
簡易な運用: 数年で部署異動がある自治体でも運用が可能なシステム。
2.
BIツール「MotionBoard」: 保健事業に必要な入力機能を内蔵したツール。
3.
ノーコード対応: 医療データに関する法改正や健診内容の変更があった際でも容易に改修可能。
これにより、大牟田市の職員や保健師の作業効率を高め、健診受診率の向上や医療費の適正化を期待しています。
大牟田市のコメント
大牟田市健康づくり課の課長、楠修氏は「効果的な健康教育や訪問ができるようにするために、このシステムの導入を期待しています」と述べています。データの分析と見える化により、地域ごとの健康課題を把握し、住民の健康意識を高めることが期待されています。
また、株式会社BCCの取締役、矢野征司氏は、「この取り組みが健康寿命の延伸など、地域貢献に役立つことを大変光栄に思っています」とコメント。『sisulu』導入とBCCの健康管理システムの連携によって、より質の高い保健事業が実現されるかもしれません。
未来の展望
ウイングアーク1stは、大牟田市での取り組みを基に他の自治体へのシステム展開を進める予定です。全国の自治体でも同様の課題に対して『sisulu』が解決策となり、多くの市民の健康管理に寄与することが期待されています。
まとめ
大牟田市の『sisulu』導入は、自治体における保健事業の効率化と健康意識の高まりを促進するための大きな一歩です。今後の成果に注目です。