ヌーラボとABEJAが連携し生成AIを使った新しいタスク管理支援機能を開発

タスク管理の未来を切り拓くヌーラボとABEJAの新プロジェクト

株式会社ヌーラボと株式会社ABEJAという二つの企業が協力し、生成AIを活用した新しいタスク管理支援機能の開発を開始しました。この新機能は、チームが抱える様々なタスクをより効率的に管理することを目的としており、プロジェクト運営の際に欠かせない要素となるでしょう。

タスク管理の進化

ヌーラボは2005年からプロジェクト・タスク管理ツール「Backlog」を提供しており、多くの業種のチームを支援してきました。近年、業務の複雑化に伴い、タスク管理や情報共有の重要性が高まっていますが、依然としてチーム内での意思疎通には課題があります。特に、会議での決定事項が実行に結びつかないことがしばしば見受けられ、「非定型業務やプロジェクト型の対応が増加している」との調査結果も出ています。

このような現状を踏まえ、ヌーラボはABEJA社と共に、日々のダイアログや議事録から実行すべきアクションを自動抽出する機能の開発に着手しました。これにより、タスクの見える化やスムーズな進捗管理を実現し、各チームが抱える課題を解決に導くことを目指しています。

生成AIによる具体的な機能

このタスク管理支援機能は、会議内容の要約、タスクの抽出・登録、さらには進捗状況の検知やアラート機能など、多岐にわたる役割を担います。特に、従来は手作業で行われていたタスク管理プロセスをAIが補完し、より精度の高い業務運営を実現させる狙いがあります。

開発の背景と未来

ヌーラボとABEJAの共同開発は、両社の強みを活かした連携によって進められています。ヌーラボは「Backlog」技術基盤を提供し、ABEJA社はその高度な技術とノウハウを礎にした「ABEJA Platform」を用います。このコラボレーションにより、より安定したサービス提供が期待されます。

今後の展望としては、特定のクライアントに対して先行提供を行い、そのフィードバックを基に機能改善を進めていく計画です。正式な提供開始は2025年秋を予定しています。

企業のコメント

ABEJAの代表取締役CEO、岡田陽介氏は、「タスク管理の課題は産業を横断して普遍的に存在している」とし、生成AIを活用した新たな仕組みを提供することで、より多様な産業に貢献できることを強調しています。また、ヌーラボの代表取締役CEO、橋本正徳氏は、AIの導入が業務の単なる自動化ではなく、チーム全体での知見の共有につながることを目指していると述べました。

結論

ヌーラボとABEJAが協力して生み出す新しいタスク管理支援機能は、チームワークとプロジェクト運営に革命をもたらす可能性を秘めています。生成AIを通じて、企業がより円滑に業務を進められる環境を整え、業務効率の向上を図ることは、今後のビジネス環境において欠かせない要素となるでしょう。タスク管理の未来がどのように進化していくのか、期待が高まります。