タブレット式認知機能検査システム「MENKYO」の普及が進む
高齢者の運転免許更新時に必要な認知機能検査は、年々その重要性を増しています。株式会社ディー・エヌ・エーの子会社、日本テクトシステムズが開発したタブレット式認知機能検査システム「MENKYO」は、現在、30の都府県で導入されており、今年度の受検者は約40万人に達する見込みです。これは認知機能検査を全国で受検する約250万人の中の約1/6をカバーすることになります。
「MENKYO」の導入は、運転免許試験場や教習所でも進行中で、36都道府県への普及が図られています。このシステムは、タブレット端末を使用し、受検者は自分のペースで問題に取り組むことができるため、障害のある高齢者にとっても安心して受検できる環境を提供します。特に、音声ガイドが自動で出力され、受検者の聴覚能力に合わせた音量でサポートされることから、リラックスして検査を受けられるのが大きな特徴です。
認知機能検査体験アプリ「MOGI」の役割
さらに、同社は「MENKYO」と同等の内容を提供する認知機能検査体験アプリ「MOGI」を今年リリースしました。「MOGI」は、高齢者が本番の認知機能検査を事前に体験できるためのアプリで、特にタブレットに不慣れな方々に向けての練習の場を提供します。現在、カーディーラーや自治体を含めた様々な施設で利用されるようになっています。
このように「MOGI」を使うことで、実際の検査に挑む前に必要なスキルを磨くことができ、受検時の不安を軽減する効果が期待されます。
「MENKYO」の機能
「MENKYO」は、受検者がタブレット端末を使用して自筆回答を行うという特長があります。設問がタブレットに表示され、受検者はスタイラスペンを使って回答します。このシステムは、受検者ごとに適切な環境を整え、結果の自動採点機能により、検査員の負担を大幅に軽減。結果は速やかに受検者に返され、即時のフィードバックが受けられます。このようなフローにより、予約待機の問題解消にも寄与しています。
また、「MOGI」の利用により74歳以下の方々でも認知機能のチェックが可能となるため、幅広い年齢層にわたって健康への意識を高めることを目指しています。
日本テクトシステムズの社会的役割
日本テクトシステムズは、
「~for peaceful aging~」をコーポレートメッセージに掲げ、安心して年を重ねられる環境を提供することを使命としています。認知機能領域においてプログラム医療機器やヘルスケアアプリを提供し、広く社会に貢献していく姿勢を貫いています。
「MENKYO」や「MOGI」を通じて、高齢者の安全な運転をサポートするだけでなく、認知症の方々も穏やかに生活できる環境づくりに寄与する未来を描いています。
詳細情報や体験可能な施設については、以下のリンクを参照してください。
MENKYOの詳細
MOGIの詳細