外国人材の日本での働き方、68.6％が長期キャリアを希望

近年、日本では労働力不足が深刻な問題となっており、解決策として外国人材の雇用が注目されています。しかし、日本での働きやすさや待遇向上については議論が続いています。

最近、ヒューマングローバルタレントが行った「外国人材の日本での仕事観とキャリアに関する実態調査」によると、68.6％の外国籍の労働者が「日本で長期的にキャリアを構築したい」と考えていることが分かりました。

この調査は、現在日本で働いている、または過去に日本での労働経験がある外国人を対象に実施されました。 309名の回答が得られ、その結果を元に日本での外国人材の働き方について以下のようなポイントが浮かび上がりました。

日本でのキャリア希望

- 長期的なキャリア構築希望者： 調査に参加した68.6％の人が、日本での長期的なキャリア形成を希望していると回答。この結果から、日本における仕事の質や生活環境が評価されていることが伺えます。
- キャリアのビジョン：外国人材の87.1％が今後の自分の姿を描けており、特に55.7％がはっきりと思い描けているとしました。これは、目標設定ができていることを示唆しています。

働き先の選択肢

調査では「日本以外で働くことを検討している国・地域」のトップに「アメリカ合衆国」と「日本以外は考えていない」が並びました。それぞれの理由には、以下のような意見が寄せられました。

- アメリカ合衆国： 多くの回答者が「母国だから」「高い給与」「仕事が多い」「言語が通じる」といった理由を挙げています。
- 日本以外は考えていない： これに対して「良い環境」「住み続けたい」といった理由が多く、日本が好きであり、治安の良さや生活のしやすさを評価する声が目立ちました。

スキルアップに向けた取り組み

長期的なキャリアを希望する外国人材の多くは、自己成長やスキルアップに努めています。「なりたい自分になろうと行っていること」の質問に対し、最も多かった回答は「スキルアップ」で、その次に「勉強・資格取得」が続く結果となりました。

これは、現在の職場環境において、外国人材がどれほど自己成長を重視しているかを表しています。また、外国人材のキャリア形成に際しては、環境や制度の整備が求められています。