SNSが助長する不安
2025-07-22 11:20:08

経済的不安が世代を横断しSNSが抱えるリスクとは

経済的不安が世代を横断しSNSが抱えるリスクとは



社会全体が経済的不安に苛まれている現状が、築地本願寺による2015年の意識調査で浮き彫りとなりました。この調査は、全国の18歳から69歳までの1400人に対して実施され、特に若年層の不安を対象に多くの興味深い結果が見出されました。調査の中で、世代を超え多くの人들이抱える「経済的不安」に対する関心が高まる一方、特に若者がSNSを通じて自身の不安を助長していることも明らかとなりました。

経済的不安が全世代にのしかかる



今回の調査で判明した主な成果の一つに、全世代において「経済面の不安」が最も強いと感じられているということがあります。他の問題に比べ、特に物価の上昇が大きな不安要素として位置付けられており、若者からは「金銭的な余裕がない中で勉強を続けていけるか」という声や、「物価が上昇し、病気や失業に対する恐れ」を訴える反応が見受けられました。これは、今の時代背景を反映した非常に深刻な意見です。

若者の不安はSNSと関連している



また、若年層の約30%が「SNSを見ると不安になることが多い」と回答しており、これは30代以上の世代と比較して2倍の割合に達しています。彼らは多くの場合、SNSを通じて理想の自分を演じたり、裏アカウントを利用することで不安を隠そうとしますが、その裏でさらなるストレスを抱えている状況も見えてきました。これは「SNSによる不安助長」とも言える現象で、リアルなコミュニケーションを減少させる一因となっているのかもしれません。

深刻な不安と孤独



若者は将来への漠然とした不安を感じつつ、その一方で自分を支えてくれる存在が少ない現状も報告されています。調査結果によれば、深刻な不安を感じる10~30代の女性は、良好なコミュニケーション環境を持っている一方で、男性にはその環境が整っていないことが確認されました。これは、単に人間関係の問題だけでなく、経済的な状況にも関係しているようです。彼らの悩みは「恋愛」や「友人関係」といった10代特有の事項にとどまらず、自身の心の健康にまで及んでいます。

SNSが与える心理的影響



SNSの影響は、若者たちが本音を隠して生活することを促進している側面もあります。人前でのリアルなコミュニケーションが難しく、スマートフォンの影響力が強まる現代社会では、人々が「真実の自分を隠すことが当たり前」となっているようです。その結果、自身の不安を適切に対処できなくなり、ますます孤立を深める要因になっています。相談する相手には母親が最多であることが示されているものの、この環境は多くの若者にとって心の拠り所にはなりきっていない現状も浮かび上がりました。

結論と今後の視点



築地本願寺の宗務長、竒山明憲氏は、スマホ依存がもたらす心理的影響について警鐘を鳴らしています。私たちの生活が非常に便利である一方で、日常の大切な経験や感覚を見失うことにつながっているのではないかと、警告を発しています。「他者と直接顔を合わせて話す」ことの重要性が今こそ試されるべき時です。築地本願寺では、そんな思いから、コミュニケーションの場を提供し、人々が心の拠り所として利用できるように尽力しています。生活に埋もれがちですが、周りの人たちとのつながりを大切にし、時にはスマホから離れる時間を意識的に持つことも重要です。

これからの社会は、自身の問題をSNSに委ねるだけでなく、直接対話することで得られる安心感や安定感を見直す必要があります。どんな小さなことでも、他者と分かち合うことで心が軽くなることも多いのです。築地本願寺では、皆様が訪れることで新たな視点や和みの場を持ってもらえることを願っています。


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会社情報

会社名
宗教法人 築地本願寺
住所
東京都中央区築地3-15-1
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