ビジネスマッチングの新たな進展
リンカーズ株式会社が提供する金融機関向けビジネスマッチングシステム「Linkers for BANK」(以下、LFB)が、横浜銀行に導入されることが決まりました。本システムは、金融機関や事業会社が関連性のあるビジネスのニーズをさらに引き出し、効果的なマッチングを行うことを目指しています。特に、今回の導入では初めてSSO(シングルサインオン)機能が提供され、ユーザーは一度認証を行うことで、複数のシステムへスムーズにアクセスできるようになります。
SSO機能のメリット
SSO機能により、横浜銀行の行職員はLFBを安全かつ効率的に利用でき、これまで手間だったログイン作業が大幅に簡素化されます。これにより、ビジネスマッチングの業務が迅速に行えるようになり、案件の一元化が進むことが期待されています。特に金融機関におけるビジネスマッチングの効率化を実現し、地域経済の活性化にも寄与するでしょう。
LFBの導入背景と成果
リンカーズは2018年にLFBのサービス提供を開始し、2021年からは事業会社向けの「Linkers for Business」も展開しています。LFBは地域金融機関や信用金庫が取り扱うビジネスマッチングを一元管理することで、効率化やナレッジ共有を実現します。導入以来、全国の47機関に拡大し、これまで約26.1万件の商談が創出されています。これによって地域企業の収益機会も増加し、地域経済の活性化に寄与しています。
また、LFB導入の金融機関では商談件数と成約件数が約200%増、マッチング関連収益は約450%増と、実績が大きく向上しています。このように、LFBは単なるビジネスマッチングシステムではなく、地域金融機関の収益機会を探るための重要なツールへと成長しています。
LFBの3つの強み
リンカーズは、成立以来蓄積してきたマッチングノウハウを基に、LFBを開発しました。以下の3つの強みが特徴です:
1.
ゼロスタートのマッチング:ビジネスマッチングに取り組む企業は何も準備せずに利用できる。
2.
広範なネットワーク:264万社以上の企業や3.3万人の行職員ネットワークと連携し、日本全国の企業同士をマッチング可能。
3.
ニーズの把握:取引先の潜在的なニーズを引き出し、スキルに依存せずにマッチングが進行する機能を備えています。
今後の展望
リンカーズは今後、LFBのネットワークを活かし、機関同士の連携をさらに進めることに力を入れる方針です。地域金融機関が連携し合いながら、新たなビジネス機会を創出する環境を整えることが求められています。今回の横浜銀行への導入が、さらなるビジネスマッチングの拡充と地域経済の活性化への第一歩となることを期待しています。