全国各地に広がる情報発信の新たな試み「プレスリリースエバンジェリスト」

PR TIMESの新たな挑戦

PR TIMESは、情報発信における東京一極集中の問題に立ち向かうため、全国各地のPR専門家との連携を深め、「プレスリリースエバンジェリスト」を公認しました。この取り組みは、日本全国でのプレスリリースの活用を推進し、情報発信文化を向上させることが目的です。

プレスリリースは企業や自治体が重要な情報を発信するための公式な手段として利用されており、その活用が広がることは、認知獲得や意識変容を促す上で非常に重要です。しかし、現在もなお、プレスリリースの発信源が東京に偏っている現状があり、その解消にはエバンジェリストの存在が欠かせません。

プレスリリースエバンジェリストとは

「プレスリリースエバンジェリスト」とは、プレスリリースの重要性を広めることを目的とした専門のプロフェッショナルです。最近認定されたエバンジェリストは、北海道から沖縄までの全国8地方で59名に達し、より多様な地域での情報発信を可能にしています。

このエバンジェリストは、広報やメディア、官公庁など、情報発信に従事する多様なバックグラウンドを持つ専門家で構成されており、プレスリリースの利用促進を図っています。目的は、PRの民主化を進め、全国各地での情報発信の平等性を実現することです。

地域の情報発信を活性化

プレスリリースの活用が進むことで、地域ごとに存在する価値ある情報が広まり、多くの人々に届くようになります。これにより、県や市の特産品やイベント、地域の魅力が全国に伝わり、結果的には地域経済を活性化させる要因ともなります。現在、プレスリリースの配信システムは全国で約10万社が利用しており、そのうち58.9%が東京都の企業という分析結果も示されています。

多様なメディアとしてのプレスリリース

近年、プレスリリースはただの公式発表資料にとどまらず、様々なメディアコンテンツとしても利用されています。PR TIMESでは、体験型プレスリリースの試みとして、特別なブラックライトを使用したプレスリリースを配信しました。この手法は、文書の一部に隠された情報を浮かび上がらせ、読者に新しい知見を与える試みです。

このように、プレスリリースの形式や内容も進化を遂げており、発信者の個性や地域の特色を強調することができるようになっています。参加者は新たな形で情報を受け取り、発信者の意図や魅力に触れることにより、より深い理解を得ることができます。

今後の展望

PR TIMESは今後も、「プレスリリースエバンジェリスト」を通じて全国各地の事業者や自治体と協力し、地域の情報発信を促進していく方針です。そのための講演やワークショップも開催しており、全国での情報発信力向上に努めています。

プレスリリースの発信は、企業の大小に関係なく、すべての事業者が持っている権利です。これを広め、多くの人々とつながる手段として、引き続きエバンジェリストとしての任務を果たしていくゆえ、情報の伝道師としての役割も強化されるでしょう。日本の情報発信文化をより良い方向へ導くために、PR TIMESが果たす役割はますます重要になるのです。