フィットネス業界のDX化を進める連携が実現
フィットネス業界は現在、変革の時を迎えています。特に、デジタルトランスフォーメーション(DX)によって、その運営の効率性が求められている中、新たに誕生したのが株式会社マーケティングデザインが提供するスマホベースの紹介キャンペーンクラウド「クチコプレミアム」と、株式会社hacomonoが運営するオールインワン・マネジメントシステム「hacomono」とのAPI連携です。この連携は2023年8月1日より開始され、フィットネス業界の成長を加速させることが期待されています。
フィットネス市場の現状
最近の調査では、フィットネス市場は2024年度には約7,000億円に達する見込みであり、かつてのコロナ前の水準に戻る可能性があります。しかし、現時点では約50%の企業が「赤字」や「減益」に苦しんでいるという現実があります。特に中小事業者は、人件費の上昇や経営の効率化が求められる中で、サービスの付加価値を高める努力をしています。このような背景の中、マーケティングデザインとhacomonoが連携する意義が明らかとなります。
連携による利益
「クチコプレミアム」と「hacomono」の連携により、次のような利点がもたらされるとされています。まず、業務の効率化が図られます。会員情報の自動連携によって、紹介プログラムの運用にかかる負担が大幅に軽減されます。次に、コスト削減も実現。従来の広告費用の約1/5から1/6で新規会員を獲得できる可能性があります。また、紹介プロセスがスムーズになることで、既存会員と新規会員双方の満足度が向上することも期待されています。
さらに、具体的な機能としては、申込条件の自動チェックやデジタルギフトの自動送付が挙げられます。これにより、店舗はより効率的な運営を行うことが可能です。
サービス内容の詳細
「クチコプレミアム」は、LINEやメールを通じて既存顧客からの紹介を促進するクラウドサービスであり、成果報酬型であるためにリスクが低く、高いROI(投資対効果)が望めます。このシステムはこれまでに400社以上に導入され、多くの成功事例を生み出しています。一方、「hacomono」は、オンラインで予約や決済、入会が完結できるサービスで、今までに約7,000店舗以上で導入されています。
今後の展望
本連携の成功によって、フィットネス業界のDX推進が進展し、持続可能な会員獲得モデルの構築が期待されています。具体的な導入成果として、テニスクラブでの試算では、広告経由よりも紹介経由の会員獲得が23.5%も増加し、顧客生涯価値(LTV)が約24%向上したという事例が報告されています。このような好循環が、フィットネス業界全体に広まることが期待されています。
新たな連携によって、変わりゆくフィットネス業界の未来に注目です。成功することで、業界における効率化と経済的な持続可能性が実現されることでしょう。