災害時の通信支援訓練
2025-05-20 16:52:33

鳥羽商船高専、KDDIと連携した船舶型基地局設置訓練を実施

鳥羽商船高専、KDDIと合同での船舶型基地局設置訓練



令和7年4月21日、三重県鳥羽市に位置する鳥羽商船高等専門学校がKDDI株式会社とともに、練習船「鳥羽丸」を利用した船舶型基地局の設置訓練を実施しました。この取り組みは、令和6年11月27日に締結された「災害発生時における船舶型基地局の設置に関する連携協定書」に基づいて行われました。

災害時の通信復旧を目指して



地震や台風といった自然災害が発生すると、特に離島や半島などの沿岸地域では携帯電話の通信が途絶えてしまうことがあります。こうした地域において、陸路や空路での復旧が難しい場合、鳥羽商船高専の練習船「鳥羽丸」に設置されている船舶型基地局を利用することで、迅速に通信エリアを復旧し、被災地の人々と外部との連絡を確保することが目的とされています。

今回の訓練では、最初に災害発生時における運用体制とその流れを確認しました。その後、練習船「鳥羽丸」の船内に設置された基地局に、電波の送受信機器を取り付ける手順や、電波を発射するアンテナの設置方法、さらに通信回線の切り替え手順の確認が行われました。ただし、実際に電波を発射することは無く、手順の確認に留まりました。

定期的な合同訓練の予定



鳥羽商船高専は、今後もKDDI株式会社と定期的に合同訓練を実施し、災害時に迅速かつ効果的に練習船「鳥羽丸」を運用できる体制を整えていく方針です。これにより、地域社会に貢献し、より安全な通信環境を提供することを目指しています。

鳥羽商船高等専門学校について



鳥羽商船高等専門学校は1875年に設立された日本で最も古い商船系高等専門学校の一つで、商船学科と情報機械システム工学科の2学科を有しています。この学校は、科学的思考や高度な技術を習得する教育を通じて、地域社会や国際的な場面で広く活躍する技術者を育成しています。

学校は三重県鳥羽市池上町に位置し、校長は古山雄一氏が務めています。公式ウェブサイトはこちらからご覧いただけます。

結論



災害時の通信復旧に向けた取り組みが進む中、鳥羽商船高専とKDDIの協力が今後の災害対応においても重要な役割を果たすことが期待されています。これからも、こうした訓練や取り組みを通じて、地域社会の安全に寄与する活動が続けられることを願っています。


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会社情報

会社名
独立行政法人国立高等専門学校機構
住所
東京都八王子市東浅川町701-2
電話番号

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