みんなの銀行、BaaS事業の成長と口座サービスの拡充
2023年、株式会社みんなの銀行(以下、みんなの銀行)は、金融サービスをAPIを通じて提供するBaaS(Banking as a Service)事業において、提携するBaaSパートナー企業が30社を超えたことを発表しました。これは、2021年のサービス提供開始以来の大きな進展となります。みんなの銀行は「みんなの『暮らし』に溶け込む」という理念のもと、様々な企業と協働し、より豊かな金融体験を提供することを目指しています。
BaaSの推進とパートナーシップの拡大
みんなの銀行のBaaS事業は、生活に密接した消費や購買体験と金融機能を融合させる新しいサービスを提供しています。現在、3つのパートナー支店モデル、および8社のAPI提供モデルがあり、さらに7社がパートナー支店とAPIの両方のモデルで協力しています。これにより、顧客に多様な金融サービスを届けることが可能になります。
また、基本合意書を締結した12社も含め、効率的なサービス提供に向けた準備が進められています。このように、みんなの銀行はBaaSパートナー企業との協力を強化し、様々なニーズに応えられるよう努めています。
最大5支店利用の可能性
新たに、口座開設ができる支店数が拡張される見込みで、2026年度中には1人あたり最大5つの支店を利用できるようになります。これに伴って、各支店がそれぞれの顧客に向けたユニークなサービスや特典を展開し、さらなる顧客体験の向上が期待されています。
従来は「お一人様1支店」のみの口座開設が可能でしたが、特定のパートナー支店の特典に惹かれている顧客の声に応じて、柔軟な支店利用が可能になります。聞こえてきた「別のパートナー支店も使いたい」という声を受け、簡素な手続きで複数の支店を利用できる新しいシステムの開発も進行中です。
エコシステムの拡大に向けて
みんなの銀行のBaaS事業におけるパートナーシップは、さらなる拡大が予定されています。ペイメントサービスや証券取引サービスなど、異なる金融機能を提供する企業が集まることで、顧客にはより多彩な選択肢が提供されるでしょう。
今後の展開としては、特定のブランドやパートナー企業に特化したデザインのデビットカードやキャンペーンを通じて、より親しみやすい金融サービスを提供することが目指されています。これにより、金融サービスがより身近で使いやすくなることが期待されています。
まとめ
みんなの銀行のBaaS事業は、『暮らしに溶け込む金融サービス』というコンセプトを基に、様々な企業との協力を強化し、顧客のニーズに合わせて進化しています。30社以上のパートナーとの連携によって、今後も多様な金融サービスの提供が期待される中、顧客にとって利便性の高い口座開設やサービスが展開されることでしょう。2026年度には複数支店の口座開設が可能になることで、ますます多くの顧客がこの新しい金融サービスの恩恵を受けることができるでしょう。