日立のデータサイエンティスト、atmaCupで輝く2位入賞の快挙

日立のデータサイエンティスト、atmaCupでの快挙

このたび、株式会社日立製作所のデータサイエンティスト、諸橋政幸が国内最大級のデータコンペティション「第20回 atmaCup」において、624名の参加者の中で見事第2位に輝きました。この入賞は、日立の技術力が国内でもトップレベルであることを示すものとして、今後のデータサイエンティストの活動に期待が寄せられています。

atmaCupについて

「atmaCup」は、データ分析をテーマにしたコンペティションで、短期間で行われるのが特徴です。今回のコンペは、edtech企業のベネッセコーポレーションと共同で開催され、テーマは「AIモデルによる社員の社内公募への応募予測」となりました。参加者は、過去の労働時間や受講講座などのデータを基に、どの社員が応募するかを予測するモデルの精度を競い合いました。

諸橋氏のアプローチ

諸橋氏は、この競技においていくつかの課題に直面しました。特に、応募者が極めて少ないため、予測モデルの精度が安定しない問題がありました。そこで彼は、機械学習の複数モデルを組み合わせる「アンサンブル学習」の手法を用いることにしました。これにより多様なアプローチを可能にし、効率よく高精度なモデルを実現しました。

さらに今回のコンペでは、大規模言語モデル（LLM）のファインチューニングなど、最先端の技術が駆使されました。データ分析の経験を活かしながら、生成AIを道具として利用し、効率的にアイデアを出し合いながらモデルを改良するプロセスで、諸橋氏は見事に上位入賞へと繋げました。

日立の未来への展望

日立は、今後も社員が様々なコンペに挑戦することを奨励し、実践的なスキルの向上と最先端技術の習得を推進します。それによって、データとテクノロジーを駆使して社会の課題解決に貢献し続けることを目指しています。データサイエンティストとして育成し、業界のトップクラスを目指す姿勢は、今後ますます強化されることでしょう。

諸橋政幸のコメント

「この度はatmaCupというハイレベルな競技で第2位を獲得し、大変光栄です。これまでの挑戦が実を結び、非常に嬉しく感じています。精度が不安定なデータに対処するために、複数のモデルを組み合わせるアプローチを重視しました。AIは強力なツールですが、自分自身の成長のためには、AIの助言をただ受け入れるだけではなく、その理解を深めることが重要だと考えています。」と諸橋氏は語っています。

日立製作所は、今後も挑戦を続け、社会の進化に貢献する姿勢を貫いていくことを楽しみにしています。