環境の大切さを学べる絵本の誕生
愛媛県松山市で産業廃棄物のリサイクルを手がける城東開発株式会社が創立40周年を機に、絵本『おじいちゃん小学校のぼうけん』を出版しました。この絵本は、特に小学生を対象に資源循環の重要性を親しみやすい形で伝えることを目的としています。
舞台はおじいちゃん小学校
物語の舞台は、長年地域の子どもたちを見守ってきた老朽化したおじいちゃん小学校。学校は解体される運命にありますが、そこにはまだ魂が宿っているとの設定です。主人公の「ようせい」は、学校の魂を優しく連れ出し、廃材と共にリサイクルの冒険へと旅立ちます。
この冒険を通じて、モノが生まれ変わることの大切さや、自分たちの身近な環境を守る意識の必要性がストーリーに織り交ぜられています。子どもたちは、リサイクルトンネルをくぐる廃材たちに感情移入し、楽しみながら資源循環の考え方を学ぶことができるでしょう。
企業の取り組みとしての絵本
城東開発は、廃棄物のリサイクルに取り組む企業として、海岸清掃活動や環境教育に力を入れています。社内の活動を通じて、環境問題に対する認識が高まり、さらには地域の学校や児童クラブとの協働を進めています。
同社が発表した『おじいちゃん小学校のぼうけん』は、こうした活動の一環として誕生しました。絵本を通じて、資源の循環や環境保全についての重要なメッセージを伝えることが狙いです。
公開イベントの計画
絵本は2024年6月5日の「環境の日」に合わせて、松山市内の学校や幼稚園に寄贈される予定です。贈呈式は、八坂小学校の体育館で行われ、地域社会における環境への意識を高める一助となることが期待されています。
また、地元のイベントや児童クラブでも活用される予定で、社員による読み聞かせ会も実施される予定です。
絵本の特徴
全28ページからなる本書は、温かいイラストとやさしい言葉で構成されており、難解なリサイクルの概念を身近に感じさせる内容となっています。子どもたちが純粋な気持ちで物語に触れることで、自然と資源循環の重要性を受け止められるよう工夫されています。
おじいちゃん小学校の未来へのメッセージ
物語のクライマックスでは、廃材たちが新たな役割を持ったリサイクル品として生まれ変わり、再び子どもたちの笑顔を支える存在となる様子が描かれています。これは、未来への希望を象徴する重要なメッセージであり、子どもたちにとっても心温まるエンディングです。
まとめ
環境問題が叫ばれる現代において、城東開発の『おじいちゃん小学校のぼうけん』は、子どもたちに資源循環の素晴らしさを伝える重要な教材として期待されています。彼らの成長が、未来の地球環境をより良くする礎となることを願っています。 これからも地域の企業として、子どもたちに環境問題に関心を持ってもらえるような活動を継続的に行っていきます。