茨城ロボッツ・スポーツエンターテインメント 2025年決算報告
2025年6月期の決算に関する報告が、B.LEAGUE B1に所属する株式会社茨城ロボッツ・スポーツエンターテインメントより発表されました。代表取締役社長の川﨑篤之氏は、売上高が前年比120.6%の1,423,457千円に達したことを説明しましたが、同時に依然として赤字が続く現状についても言及しました。
売上の内訳
営業収入の詳細
今回の決算では、営業収入の内訳として、スポンサー収入が679,328千円、入場料収入が327,084千円、グッズ収入が128,954千円、スクール関連収入が94,737千円、リーグ配分金が67,276千円、その他が126,078千円という結果が示されています。特に入場料収入は、前年比160.4%と大きな伸びを見せたことが印象的です。
売上推移
売上は青色で、グループ会社であるM-SPOの売上は橙色で表示され、企業全体の売上トレンドが把握できます。特に、グッズ収入やスクール関連収入が成長しており、安定した収益源として位置づけられています。
川﨑社長のコメント
川﨑社長は、2024-25シーズンがクラブ創設10周年にあたることに触れ、スローガン「GET OVER(乗り越えろ、未来をつくれ)」のもとでの体制整備と経営効率の改善に取り組んできたと述べました。彼によれば、入場者数は平均4,214人で若干の減少が見られるものの、平均客単価の改善は顕著であり、ファンクラブ会員数も過去最高を更新しています。
スポンサー収入は、既存の企業との関係を維持しつつ、新たなスポンサーを獲得した結果として6.79億円に達し、ユースへのスポンサーを合計すると7億円を超えたとのことです。
経営課題と今後の展望
しかし、川﨑社長は経営環境の厳しさを認識しており、他のクラブとの競争が厳しい中での課題として、「売上規模のさらなる拡大」を挙げています。前年度は特別利益の計上により黒字を達成しましたが、今期はそれが実施されておらず、経常利益ベースでは赤字が続いています。
今後は、経費の見直しや固定費の圧縮、さらに運営の効率化に取り組んでいくことが重要であると考えています。また、B.PREMIERライセンスの正式取得や、ホームアリーナの改修が進んでいることから、これらの基盤投資を通じてクラブの競争力を高めていく予定です。
地方創生のモデル確立へ向けて
「夢・誇り・活力を生み出し、地方創生の先駆けモデルへの挑戦」を掲げる川﨑社長は、あらゆるステークホルダーへの感謝の意を表しつつ、未来に向けて挑戦し続ける姿勢を明確にしています。業績改善の道のりは簡単ではありませんが、持続可能な成長を追い求め、来るシーズンに備えています。
「茨城ロボッツ・スポーツエンターテインメント」の今後の取り組みに注目が集まります。