「学生プロジェクトデザインコンペティション2024」で建築屋台が最優秀賞を受賞！

『学生プロジェクトデザインコンペティション2024』の受賞者が発表

2024年11月、東京ビッグサイトにて開催された日本最大級の住宅・建築関連展示会「Japan Home Show ＆ Building Show 2024」の一環として、特別企画『学生プロジェクトデザインコンペティション2024』が行われました。このイベントは『みんなのコミュニティハブ』をテーマに、未来の建築における新しい視点を提供する場として、多くの若い建築家志望者が参加しました。

大賞受賞作品

今回のコンペティションには、51作品が応募され、その中から最優秀賞に輝いたのは慶應義塾大学の榎本雄高さんによる「建築屋台」でした。彼のプロジェクトは、ユーザーや地域住民が参加して一緒に建物を作り上げることの重要性を強調したもので、コミュニティの形成を目的にした空間作りを提案しています。実際の設計から施工までを通じて、屋台という形式を通じて参加型建築の体験をより多くの人々に届けることを目指しています。

審査員の視点

今回のコンペティションは、建築業界で活躍する専門家たちが審査員として参加し、様々な視点から応募作品を評価しました。審査員は応募プロジェクトのオリジナリティや、実際に地域にどのように貢献できるかという観点から選考を行いました。榎本さんのプロジェクトは、住民参加型である点と、実際に地域の課題を意識した作品であることが高く評価されました。

その他の受賞作品

最優秀賞のほかにも、様々な優れた作品が評価されており、以下のようなゲスト審査員賞が授与されました。

- 佐竹雄太賞：工学院大学の中川優奈さんによる「日常の死角に夢を見る」
- 田島則行賞：名城大学の和田明花さんによる「団地の中に小さな図書室つくりました」
- 宮崎晃吉賞：九州大学の二ハンさんによる「オダプロジェクト-コンテナ仮設団地における「集いの場」のデザイン-」
- 連勇太朗賞：東京理科大学の北林栞さんによる「Enoniwa-知的障がい者と私たちがお絵描き友達になれる場のデザイン-」
- 山本想太郎賞：工学院大学の久保桜子さんによる「継承×更新–急斜面地密集集落における古民家再生手法–」

会場の魅力

このイベントでは、学生たちがそれぞれの作品についてプレゼンテーションを行い、審査員とその場にいる観客とのコミュニケーションを通じて新たなアイディアや意見を交わすことができる貴重な機会となりました。観客からの支持を受けて、最も投票を集めた作品には会場投票賞が授与され、名城大学の和田さんの「団地の中に小さな図書室つくりました」がその栄誉を得ました。

今後の展望

2025年には次回の「Japan Home Show ＆ Building Show」が開催予定であり、さらに多くの挑戦的なプロジェクトが誕生することが期待されています。このようなコンペティションを通じて、学生が建築に対する情熱を持ち続け、社会貢献できるプロジェクトを手がける機会が増えることを願っています。

これからも地域社会との連携を深め、新しい価値を創造する建築を目指して、多くの才能ある学生たちが活躍することを応援しています。