ソニー生命、引受査定システムを刷新
ソニー生命保険株式会社は、契約時の医務査定を効率化するため、引受査定システムを大幅にリニューアルすることを発表しました。この新システムの導入により、お客さまが提出する健康診断結果票を活用して、査定を自動化することが可能となります。実施は2025年5月を予定しており、これによりお引き受けにかかる時間を短縮し、最短で書類が到着した翌営業日に査定結果を通知することが実現します。
新システム導入の背景
ソニー生命は、顧客の満足度向上と業務の効率化を目的にデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めています。特に保険引受部門においては、迅速にお客さまに安心を届けるため、査定事務の効率を高める取り組みを続けてきました。しかし、健康診断を基にした査定に関しては、担当者がすべての申込を手作業で行わなければならず、時間がかかるという問題がありました。
これを解決するために、健康診断の結果を利用した自動査定化が検討されてきました。
新システムの具体的な内容
健康診断扱は、受診者が疾病歴を記載した告知書と、医療機関が発行する健康診断結果票を提出する方法です。しかし、健康診断結果票のフォーマットは医療機関によって異なり、告知書の内容と照らし合わせて確認する必要があるため、従来のマニュアル査定では非常に手間がかかっていました。
この課題を克服するために、ソニー生命は以下の3つの取組を行いました:
1. 健康診断結果票のデータ化・管理の強化
2. 自動査定ロジックの構築
3. 査定プロセスの見直し
これらにより、健康診断の結果を迅速に査定に反映し、スムーズなプロセスを実現します。
今後の展望
ソニー生命は、「お客さまの『生きがい』ある人生をお守りする」というビジョンを持ち、引受査定のさらなる効率化を図ると同時に、ビッグデータ分析やAIの活用法を模索しています。これを通じて新たなサービスや価値を創出し続け、お客さまの期待に応えていく所存です。今後も顧客第一主義の業務運営を推進し、より良いサービス提供に努めていきます。
本施策により、ソニー生命は競争力を高めつつ、保険業界におけるイノベーションを促し、顧客へさらに万全なサービスを届けていくことを目指しています。