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新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響で、家庭内での手洗いの重要性が再認識されています。手洗いはウイルス感染を防ぐための基本的手段ですが、帰宅時にはドアノブや家具など多くの部分に触れることで、再び手にウイルスが付着するリスクがあります。この問題を解決するために、岐阜県に本社を置くミズタニバルブ工業が新たに開発したのが、自動水洗手洗器『AWAMIST』です。

『AWAMIST』は、直径0.001mmの超微細気泡（ウルトラファインバブル）を生成し、手の汚れを短時間で驚くほど効果的に落とします。この手洗器は、日本国内で唯一の自動水栓手洗器として位置づけられています。『AWAMIST』は5月11日より販売を開始し、設置工事費は別途必要ですが、その価格帯は180,000円から218,000円（税別）、初年度の販売目標は月間300台です。

ミズタニバルブ工業は、70年の歴史を持つ水栓金具メーカーで、長年にわたり大手設備メーカーへの下請け業務を行ってきました。しかし、近年の市場の縮小や価格競争の激化により、同社の存続が危ぶまれる事態に直面しました。そこで水谷社長は「このままではいけない」と危機感を抱き、新たな製品開発に取り組むことを決定しました。

『AWAMIST』の特徴は以下の4つです。まず、ウルトラファインバブルによって、毛穴の奥の汚れまでしっかりと落とします。次に、タッチレスの設計によって、手をかざすだけで水が出るため、感染症対策にも優れています。そして、スタイリッシュなデザインは、インテリアとしても調和するよう考慮されています。最後に、掃除の手間を減らすために水はねしにくい構造を採用しています。

この製品は、2022年3月1日から4日まで東京ビッグサイトで開催された「建築・建材展」にも出展され、大きな反響を呼びました。全国のメディアにも取り上げられるなど注目を集めています。ミズタニバルブ工業は、自社の技術力を活かして新たな市場に挑戦することで、家庭内感染症対策に貢献することを目指しています。

なお、ミズタニバルブ工業には中小企業専門のマーケティングコンサルティング企業である株式会社ミスターマーケティングも協力しており、製品開発を支援しました。彼らは、中小企業の支援を通じて日本全体の活力向上を目指しています。これからの『AWAMIST』の展開がどうなるのか、期待が高まります。

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