炎重工がSDGsファンドからの投資を獲得
水域での作業自動化を目指す炎重工株式会社は、盛岡信用金庫や地域の行政と共同で設立した「もりおかSDGsファンド」からの投資を実施しました。このファンドは地元企業への資金提供を通じて、持続可能な社会の実現に寄与することを目的としています。
炎重工の取り組み
炎重工は、遠隔操作が可能な小型水上ドローン「Swimmy Eye」を開発し、これにより水域作業の効率化を図っています。従来の水域作業は、人が直接危険な場所に接近する必要がありましたが、同社の技術によりそのリスクを軽減できます。「Swimmy Eye」は約7kgと軽量であり、特別な操縦スキルを必要としないため、誰でも使いやすいのが特徴です。
ドローンには高度な燃料や設備が不要で、船舶免許も必要ありません。そのため、現場の作業負担を大きく軽減することが期待されます。現在、注目されているインフラの老朽化問題に対しても、大きな解決策となりうるでしょう。
投資の背景
今回の投資が実施された理由には、現代の水域作業現場における人手不足と安全性の向上がありました。点検や測量業務の中で人手を使う部分が大幅に減少することで、業務の効率化が図れるのです。また、過去には多くの実証実験を通じて開発された独自の制御プログラムが、こうした技術の進展を促進していると言います。
もりおかSDGsファンドの目的
もりおかSDGsファンドは、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、地元企業だけでなく、様々な社会課題の解決にも寄与することを原則として設立されました。出資者には盛岡信用金庫と地域自治体が名を連ね、地域経済の振興にも貢献しています。
企業としての成長を狙うだけではなく、社会全体に良い影響を与えることで新たなビジネスチャンスを見いだそうとする取り組みです。
結論
炎重工の「Swimmy Eye」開発は、SDGsに対する強い意識の表れであり、今後の水域作業の自動化を推進することで地域の課題解決にも繋がることが期待されています。地域経済の循環を促し、労働力の効率性を高めるこの取り組みが、将来的にどのような成果を生むのか、今後の成長に注目です。