日栄インテックとサイエンス構造が共同開発した新型ソーラーカーポート「E-portY」
日栄インテック株式会社は、東京理科大学発の構造設計ベンチャー、株式会社サイエンス構造と共同で新たなソーラーカーポート、
「E-portY」を開発しました。この製品は、特に工場や大型商業施設、公共駐車場でのPPA(Power Purchase Agreement)導入を見据えて設計されています。
E-portYの特長
E-portYは、長期的な信頼性と早期稼働を重視した設計が特徴です。具体的には、屋根構造による雨の侵入を防ぎ、短工期での建設が可能な鉄骨フレームを採用しています。また、PPA契約が約20年に及ぶことから、初期性能だけでなく、長期の安定運用が求められます。このニーズに応えるために、構造や施工、維持管理において最適化を図っています。
設計思想:信頼性・経済性・施工性
E-portYの設計は、「信頼性・経済性・施工性」の三つの要素を重視して進められました。建物の骨組みや基礎の設計に強みを持つサイエンス構造との協力により、カーポート利用者の利便性を向上させつつ、設計や施工に関する課題を解決しています。これにより、長期的に活用できる設備としての信頼性と高い品質を実現しました。
施工性の向上に繋がるキャストイン工法
E-portYでは、「キャストイン工法」を用いて、鉄骨柱を基礎コンクリートにあらかじめ埋め込む手法が採用されています。この方法により、従来のソーラーカーポートに必要だった複雑な現場作業が大幅に削減され、施工精度が向上。これにより、工期の短縮と施行コストの削減を実現し、すべての関係者にとって高いコストパフォーマンスを提供することができます。
雨漏り対策と耐火性
E-portYの屋根には、信頼性の高い止水構造を取り入れており、全国約42MWの実績を誇る日栄インテック製ソーラーカーポート「E-portV」にも採用されています。この設計により、雨漏りのリスクが抑制され、長期間にわたる運用における信頼性が向上しています。また、防火認定により、設置可能エリアが広がり、建築確認申請時の煩わしさを軽減しています。
現場の声を反映した設計
日栄インテックとサイエンス構造の両者は、長期にわたるPPA契約に伴う信頼性が求められることを強く意識し、その実現に向けて設計を進めてきました。日常的に使用される駐車場が、エネルギーを生む社会的責任を持つ存在になることを目指し、合理的な風や地震に対する設計も徹底的に考慮されています。今後もエネルギーインフラとして求められる要件に応えられる製品の開発を進めていく方針です。
今後の展開と戦略
本共同開発モデルは、全国の商業施設や工場、公共施設に向けた提案を拡大する予定です。既に複数の引き合いが寄せられており、今後も構造のアップデートを続け、パートナーとの協創を深めていく方針です。さらに、今回の開発を応用した片持ちタイプの「E-portRⅡ」も2026年3月の発売を予定しています。
日栄インテックとサイエンス構造の信頼性
日栄インテックは、長い経験に基づいた太陽光発電架台や金具の製造を行う一貫体制を持ち、創エネルギーの普及に努めています。近期ではアルミ製ソーラーカーポートを主力製品として展開し、累計で約14,000台の販売実績を有しています。サイエンス構造は、免震や耐震分野での高度な設計を専門とし、多数の先進的な構造技術を実装している実績があります。今後、両社の連携により、さらなる革新が期待されています。