シェア型フードホール「re:Dine 大阪」オープンの背景
2024年9月、関西初となるシェア型フードホール「re:Dine 大阪」が、大阪のグラングリーン北館内にオープンしました。この新たな飲食体験の提供にあたり、運営元であるオリックス不動産の河津氏に伺ったところ、フードホール導入までの経緯や期待する効果について詳しくお話を伺うことができました。
「re:Dine 大阪」のオープンまでの道のり
favyが提供する「re:Dine 大阪」は、都市型開発プロジェクト「JAM BASE」の一環として位置付けられています。河津氏によると、フードホールの導入は単なる飲食の提供にとどまらず、地域のコミュニティ、ビジネスに新しい風をもたらすための重要な要素だとされています。
「働く・遊ぶ・学ぶ」をコンセプトにしたこの施設は、ビジネスパーソンのランチ、観光客の軽食、地域住民の憩いの場として十分な機能を果たすことを目指しています。実際に、オープンから約1年が経過した現在、多くの来訪者がこのフードホールを楽しんでおり、街の新たなランドマークとして認識されつつあります。
シェア型フードホールの魅力と機能
シェア型フードホールの特長は、複数の飲食店舗が一つの空間に集まることで、客が自由に選んで楽しめることです。favyのフードホールでは、スマホを使ったモバイルオーダーシステムを導入しており、テクノロジーを最大限に活用した新しい食体験を実現しています。この取り組みは、飲食業界の既成概念を打破し、さまざまなメニューを一度に楽しむことができるという利点があります。
さらに、飲食企業にとっても新たなビジネスチャンスの場が広がります。オリックス不動産側も、このシステムを通じて入居店舗のテスト販売や、メニュー開発を行いながら、地域のニーズに合ったビジネスの展開を進めています。
懸念点とその対策
しかし、シェア型フードホールの導入には懸念点も存在しました。特に、飲食事業者間の競争が激化することや、顧客の動線をどう確保するかなどが課題とされています。河津氏は、これらの懸念に対し、しっかりとした運営体制をつくり、店舗間の協力関係を強化することで解決していく考えを示しています。また、定期的にフードホールのニーズ調査を行い、入居店舗の見直しやメニューの改善にも取り組むと語りました。
今後の展望
「re:Dine 大阪」のオープンは、関西地方におけるシェア型フードホールの先駆けとして、今後の展開に大きく影響を与えると考えられています。favyは他の地域での導入も進めており、2025年には新たな拠点でのフードホールオープンも予定されています。
シェア型フードホールの新たな可能性を探る「re:Dine 大阪」に、ぜひ注目してみてください。地域に根差した飲食文化の発展が期待されます。