株式会社SHONAIが新たに設立した子会社で地方不動産の可能性を拡大

地方不動産の可能性を広げる株式会社SHONAI ESTATEの設立

令和に入ってから、日本の地方における不動産市場は大きな変化を迎えています。中でも、株式会社SHONAIは、2025年3月3日に子会社「株式会社SHONAI ESTATE」を設立し、地方の不動産活用に新たな風を吹き込むことを発表しました。この新しい事業は、地方企業が保有する不動産の有効活用を主な目的としており、その背景には地方と都市との間で顕在化している不動産市場の格差があります。

日本全国で見られる空き家問題や遊休不動産の増加は、国土交通省の調査によれば、2008年から2018年にかけて世帯が保有する空き地の面積が約2倍に増えていることが示しています。このような背景の中で、SHONAIは、新設されたSHONAI ESTATEを通じて、都市部の不動産を地方企業の成長に結び付ける仕組みを構築していきます。

子会社の設立目的とは

SHONAI ESTATEの設立目的は、地域に眠る経済的な可能性を引き出すことです。具体的には、地方企業が持つ遊休不動産の分析や、有効活用の提案を行うことで、ビジネスチャンスの創出を図ります。また、不動産の売買や活用支援など多岐にわたるサービスを提供し、地域企業の事業基盤を強化することを目指しています。

さらに、同日の発表において、SHONAI ESTATEの代表取締役に就任した櫻井公平氏は、SHONAIグループ内の株式会社LOCAL RESORTSの副社長にも就任しました。この役割により、地方企業の遊休不動産と観光事業の両方の視点から、地域経済の活性化に取り組むことになります。

地域資源を活かした観光施設の開発

LOCAL RESORTSは、地方におけるホテルや旅館の企画運営に特化した企業です。地方の特性を活かした宿泊施設の開発を行っており、SHONAI ESTATEとの連携によって不動産業と観光ビジネスをさらに強化することが期待されています。双方が協力することで、地方企業が持つ遊休不動産の利活用や地域資源を活かした宿泊施設の運営を推進し、地域の魅力を高めることが可能になるでしょう。

代表者のコメント

SHONAI ESTATE代表取締役CEOの山中大介氏は「地方の可能性を世界経済と繋げることが私たちのミッションですが、地方には未だに大きな経済的な可能性が眠っています。具体的には、不動産を通じて、都市部・地方襷仕事へ繋ぐ新たな経済を創出したい」と力強く語りました。

一方、櫻井氏も「不動産の新しい可能性を模索してきましたが、地方にはまだまだ資源や文化が豊かで、その活用が進んでいないと感じています。この経験を生かし、地方企業の不動産の価値を最大化し、新たな成長機会を創出していきたい」と意欲を示しています。

今後の展望

SHONAI ESTATEの設立は、地方の不動産市場に新たな視点をもたらすことが予想されます。その活動を通じて地方企業が直面している課題を解決し、地域の経済活性化を促進するための道筋が整いつつあります。今後、SHONAIグループがどのように地方の不動産市場を活性化させていくのか、その動向に大いに注目です。