株式会社Alembicが南米最大級の酒類品評会で銀賞を受賞
金沢市に本社を置く株式会社Alembic(アレンビック)は、2024年にチリ・サンティアゴで開催された南米最大級の酒類品評会「カタドール・ワールド・スピリッツアワード」において、自社製品「アレンビックジン・群青ストレングス」で銀賞を獲得しました。この受賞は、同社が南米市場に向けての第一歩を踏み出すための重要な成果と言えるでしょう。
カタドール・ワールド・スピリッツアワードとは?
「カタドール・ワールド・スピリッツアワード」は29年の歴史を誇る「Catad’Or World Wine Awards」のスピリッツ部門に特化したイベントで、今年で4回目を迎えます。この権威ある品評会は、サンティアゴを開催地とし、世界第4位のワイン輸出国であるチリにて行われます。今回のコンペティションはOIV(国際ぶどう・ワイン機構)およびANIAE(イベロアメリカ醸造家協会)から認定を受けており、国際的な専門家による厳正な審査が行われます。
アレンビックジン・群青ストレングスの特徴
「アレンビックジン・群青ストレングス」は高アルコール度数の57%ABVを持ち、ボタニカルの使用量をおおよそ30%増やして作られました。これにより、ドライでキレのある味わいと、ジュニパーベリーを含む8種のボタニカルの個性が見事に引き立っています。さらに、独自の2種類の蒸留方法を用いて香味成分を最大限に引き出し、オレンジピールやレモンピールは広島県と愛媛県産のフルーツを使用しています。その価格は6,500円(税込)で、ノンチルフィルタードの製法により、より豊かな風味が特徴です。
このジンは2024年に英国で開催される「IWSC(International Wine & Spirit Competition)」のコンテンポラリージン部門でも金賞を受賞するなど、国際的な評価を高めています。
中川俊彦代表のコメント
株式会社Alembicの代表取締役・中川俊彦氏は、「アレンビックジン・群青ストレングス」は周年記念に企画した商品で、皆様の支持を受けて定番商品として育てられてきたと語ります。また、南米市場への進出を目指す中での今回の受賞に感謝し、これからも心を込めた製品作りを続けていくと強調しました。
Alembic大野蒸留所について
Alembic大野蒸留所は、2019年に「料理を彩る美味しい蒸留酒を作りたい」という中川氏の理念のもと、石川県金沢市の大野港に設立されました。厳しい経営環境の中でも2022年にはスピリッツ製造免許を取得し、本格的な製造販売を開始。地元の厳選された素材を使用し、伝統的な文化と現代的な酒造りが融合した製品を提供しています。
品質重視の製品開発と、誰もが親しめる軽やかな味わいを追求し続けるAlembic。彼らが放つ新たな酒の風味が、国内外の市場でますます注目を集めることでしょう。