若い世代に選ばれる街を目指す鹿児島市、ICT企業と協定締結

鹿児島市がICTを中心に未来を切り拓く

鹿児島市は、若い世代が集う魅力ある街を目指し、情報通信技術（ICT）企業と立地協定を締結しました。この協定は、県内のIT産業を活性化し、新たな雇用を創出することを目的としています。具体的には、株式会社鹿児島インサイトとのもので、2026年12月26日に行われた立地協定式には、同社の代表取締役である長谷川光洋氏、鹿児島市市長の下鶴隆央氏、そして鹿児島県商工労働水産部の柿内一樹次長が出席しました。

株式会社鹿児島インサイトの成長と展望

株式会社鹿児島インサイトは、2018年2月に設立された若手技術者集団で、現在の平均年齢は33歳。若い世代の才能を活かし、地元新卒者やUIJターンの経験者を積極的に採用しています。この会社は、金融業界向けのマネーロンダリング防止システムや医療業界向けの情報提供システムなど、幅広い分野で技術提供を行っています。また、東京などの首都圏での案件も手がけており、その中で新技術に挑戦することで、地元のICT人材を育成し、鹿児島市の産業振興に寄与しています。

立地協定を通じた地域貢献

新たな事業所の移転および増設は、鹿児島市のICT産業活性化に向けて重要な一歩となります。新たな事業所は、鹿児島市中町に位置し、事業所面積は約96.84㎡。来年2月からの操業開始を予定しており、新たに30人の従業員が加わる見込みです。本計画により、地域内の中小企業も含めたデジタルトランスフォーメーション（DX）が進むと期待されています。

地域の支援と未来への期待

鹿児島市は、ICT業界の進出を支援するための様々な取り組みを行っており、事務処理センターやコールセンター、デザイン・コンテンツ制作業などの支援も強化しています。市の産業創出課は、企業立地に関する相談を受け付けており、さらなる進出企業の増加を目指しています。これにより、地域の雇用が創出され、若い世代が住みやすい環境が整います。