GLBBジャパンとDE-CIXの提携について
2025年1月14日、日本のインターネットサービスプロバイダーGLBBジャパンが、ドイツ・フランクフルトに本部を置くDE-CIXと新たなパートナーシップを結んだことを発表しました。この提携により、GLBBジャパンの顧客は、DE-CIXが提供するグローバルな相互接続エコシステムに容易にアクセスできるようになります。
この合意に基づき、GLBBジャパンは東京と大阪にDE-CIXのクラウドエクスチェンジを立ち上げ、さらにDE-CIX ASEAN相互接続プラットフォームへのアクセスを開始します。これにより、日本国内のユーザーは、東南アジアの100以上のネットワークに直接接続できるほか、フランクフルトにあるDE-CIXのネットワークとリモートピアリングも可能になります。
相互接続のメリット
GLBBジャパンは、設計から運用まで一貫したインターネットサービスを提供しており、今回のDE-CIXとの提携が既存のサービスを拡張する重要なステップと位置付けています。このネットワークの相互接続の強化は、ユーザーにとって新たな可能性を創出します。具体的には、低レイテンシーの環境下でアプリケーションの処理がスピードアップし、結果としてユーザーエクスペリエンスが向上することが期待されています。また、これはデジタル化が進む経済にとって、強力なAIアプリケーションの基盤を形成するものでもあります。
DE-CIXのグローバルビジネスパートナープログラム責任者であるマレイケ・ヤコブスハーゲン氏は、「GLBBジャパンがDE-CIXの30年の成功の歴史に加わったことを非常に嬉しく思っている」とコメントし、この提携がGLBBジャパンの顧客にとって、東南アジア市場への低レイテンシーでのアクセスを可能にすることを強調しました。
DE-CIXについて
DE-CIXは、世界で最もアクセスの多いインターネットエクスチェンジのひとつであり、その拠点はヨーロッパ、アフリカ、アジアなどにわたります。このインターネットエクスチェンジは、年間約40エクサバイトという大規模なトラフィックを処理し、接続されているネットワークは1,100を超えています。
GLBBジャパンのCEOであるクレイグ・ワトソン氏も、「DE-CIXの中立性とオープンなエコシステムは、私たちにとって非常に魅力的な要素だ」とコメントしており、企業がフランクフルトやシンガポールなど世界中の主要な地点にアクセスできる点が強調されています。
新たなビジネスの展開
このパートナーシップにより、GLBBジャパンは、フランクフルト、シンガポール、マニラなどにある1,200以上のネットワークへの直接接続を提供することができ、ビジネスの拡大や新たなデジタル経済の機会が生まれると期待されています。
全体として、GLBBジャパンとDE-CIXの連携は、顧客にとって豊かなネットワーク接続の機会を生み出し、インターネットの使い方やビジネスモデルに新たな風を吹き込む可能性を秘めています。この提携がどのように展開していくのか、今後の動向に注目です。
まとめ
GLBBジャパンとDE-CIXのパートナーシップは、迅速かつ安全なデータ交換を目指す企業や個人にとって大きなステップアップとなります。今後、この提携を通じて新たなビジネス機会が創出され、国内外のネットワーク環境がさらに豊かになっていくことが期待されます。