新たな書評の場「ちえうみ書評委員制度」
株式会社佼成出版社が2025年4月1日より発足する「ちえうみ書評委員制度」について紹介します。この制度は、仏教書や宗教書の魅力を多様な視点から紹介することを目的としており、専門性の高い書籍が対象となります。
制度の構想と目的
「ちえうみ書評委員制度」は、仏教書を中心に、宗教や哲学、思想書を含む新刊書籍の紹介を行う新たな書評企画です。著者や評者、読者という三者が互いに刺激を与え、新たな読書体験を創出することを目指しています。様々な評価と専門的な視点を取り入れることで、書籍の価値をより一層引き立てることが期待されています。特に、向学心のある読者に向けての情報提供に重点を置いています。
書評委員の顔ぶれ
書評委員には、釈徹宗委員長をはじめ、様々なバックグラウンドを持つ専門家たちが名を連ねています。それぞれの委員は、専門分野において深い知識を有し、各自の独自の視点から書籍を評価することで、多様な意見を提供してくれます。
- - 釈 徹宗: 浄土真宗本願寺派の住職であり、多数の著書がある。仏教思想に精通。
- - 大谷由香: 京都大学の特定准教授で、東アジアの仏教戒律思想の研究を専門とする。
- - 碧海寿広: 武蔵野大学教授で、近代仏教研究に特化している。
- - 君島彩子: 和光大学の講師で、宗教美術史を専門とし、多様な展覧会の監修を行っている。
- - 白川密成: 作家であり、四国八十八ヶ所霊場の住職。
- - 吉村昇洋: 臨床心理士兼精進料理家で、仏教と心理学の融合を図る。
委員長のメッセージ
釈徹宗委員長は「書評委員制度に多くの期待を寄せています。その目的は、多くの人に幅広い視点で書籍を評価してもらい、新たな知見を得てほしいということです。書き手、評者、読者がそれぞれの利益を享受できる仕組みとなることを願っています」と語ります。
今後の計画
定期的に書評記事を公開するほか、書評委員による座談会などのイベントも予定されています。これにより、読者は多様な意見に触れながら自らの学びを深めることが可能になります。
ちえうみの理念
「ちえうみ」という名称は仏教語の「智慧海」から取られています。この理念に基づき、仏教の知識を生きた形で伝えることが求められています。公式サイトでは、仏教書を中心に幅広いジャンルの書籍が提供されており、読者は簡単にアクセスすることができます。
まとめ
「ちえうみ書評委員制度」は、仏教書や宗教書を通して新たな視点を提供し、読者の成長を促す重要なプラットフォームとなることでしょう。専門的でありながら、一般の読者にも手に取りやすい内容を提供することで、幅広い層からの支持を集め、仏教の智慧を多くの人々に届けたいという理念が具現化されます。今後の展開にもぜひ注目していきましょう。