『銀の海 金の大地』復刊完結
2025-10-31 14:42:30

氷室冴子の名作『銀の海 金の大地』復刊企画がついに完結!トークショーも開催

復刊された伝説的な小説『銀の海 金の大地』が完結



作家・氷室冴子氏の名作『銀の海 金の大地』が、復刊企画を経てついに全11巻で完結を迎える。集英社オレンジ文庫の創刊10周年を記念して始まったこのプロジェクトは、多くのファンの期待を背負いながら、2025年1月から11月にかけて毎月刊行されてきた。

『銀の海 金の大地』は、1980年代から90年代にかけて少女小説ブームを牽引した名作で、氷室氏の最後の長編作品。舞台は古代日本、湖の国・淡海で、14歳の少女・真秀が、病気の母や不思議な能力を持つ兄と共に、生き抜く姿を描いている。彼女の強さや成長の物語は、数多くの読者を魅了し、力を与えてきた。

復刊にあたっては、コバルト文庫版でお馴染みの飯田晴子氏が再びカバーイラストと挿絵を担当した。各巻には、氷室冴子氏にゆかりのある11人の文筆家が寄稿した解説も収められており、作品の魅力が再確認できる貴重な内容となっている。

復刊を受けてのファンの熱い思い



本作を復刊してほしいというファンの声、その期待に応えるための企画が実現。氷室冴子氏の作品を新たに知ってもらおうとする集英社オレンジ文庫の取り組みは、文芸を愛する若い世代に大きな影響を与えるだろう。

それぞれの巻には、作家や書評家たちによるコメントが掲載されており、作家自身が作品への思いを語っている。たとえば、嵯峨景子氏は「氷室冴子最後の長編」としてその作品が持つ魅力を称賛し、読者がこの作品から受け取った感動を再度どう感じ取れるのか興味深いコメントをもらしている。

特別イベントも開催



また、復刊完結を記念して、2025年11月21日には作家の佐原ひかり氏と書評家の嵯峨景子氏によるトークショーが池袋のジュンク堂書店で開催される。このイベントでは、作品の魅力やネタバレも交えながら、深い議論が展開される予定だ。氷室冴子作品への愛を語り合う機会は、ファンにとって貴重なものとなるだろう。

このトークショーの来場者には、特別なイラストカードがプレゼントされるなど、参加者への配慮もされている。オンライン配信も行われるため、物理的な距離に関わらず、多くの人がこの貴重な機会を享受できる。

まとめ



氷室冴子氏の『銀の海 金の大地』は、少女小説の金字塔として語り継がれるべき作品であり、今回の復刊はその重要性を再認識させる良い機会となった。作家が遺した思考や感情、そして物語への深い愛情は、今も多くの読者に影響を与え、勇気を与え続けている。復刊企画の完結とトークショーを通じて、氷室冴子氏の作風を全うし、新たなファンを増やしていくことが期待される。


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