ワンビとネットアップが手掛ける新たなデータ管理の試み
ワンビ株式会社とネットアップ合同会社は、既存のストレージ環境から安全にデータを移行できるよう支援する新たなキャンペーンを発表しました。この取り組みは、データ消去証明書を無償で提供するもので、特に公共団体や企業が国のガイドラインに準拠しながらデータライフサイクル管理を行うことを目指しています。
キャンペーンの概要と特典
今回のキャンペーンでは、ネットアップの新規ストレージを購入し、同時に「OneBe Storage LCM」(SLCM)ライセンスを購入した顧客に対して、既存のストレージ用データ消去証明書が無償で提供されます。具体的には、購入したSLCMライセンスの数に応じて、期限3か月のデータ消去証明書が付与される仕組みです。これにより、企業や公共団体は法律に適合した形で自らのデータ管理の信頼性を高めることができます。
SLCMの重要性と活用方法
SLCMは、保存されたデータを総務省が提示するデータ消去ガイドラインに従って、適切にデータ消去が実施されることを証明するサービスです。特に公共機関では、データには個人情報が含まれることが多く、ガイドラインに沿った消去プロセスが強く求められます。
例えば、ネットアップからストレージを100台新規に購入した場合、100ライセンスのデータ消去証明書ライセンスを無償で手に入れることができ、これによって企業は安心して古いストレージからのデータ移行を行うことができます。
背景と今後の展望
近年、個人情報を含む大規模なデータ流出事件から、行政機関におけるデータ管理の重要性がますます高まっています。この流れを受け、2020年12月には総務省が「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」を策定し、データ消去の実施およびその監査が強く推奨されるようになりました。そのため、データ消去証明ソリューションの導入は、リスクを軽減し、組織の信頼性を高めるために不可欠と言えるでしょう。
企業間連携による新たな価値の創造
ネットアップは、ストレージ管理からデータサービスまで幅広く展開し、高度なデータ管理技術を提供しています。一方で、ワンビは情報セキュリティの分野で手堅い実績を持ち、「TRUST DELETE」というデータ消去ソリューションを通じて企業の情報漏洩防止に貢献しています。両社の強みを融合させたこのキャンペーンを通じて、官公庁や地方公共団体、さらに民間企業においても、高いセキュリティ基準に基づいたデータ管理が実現されることを期待しています。
まとめ
このキャンペーンは、データライフサイクル管理の信頼性を高め、サイバーセキュリティの観点からも重要な意義を持つと考えられます。特に公共団体にとっては必要不可欠な対応となるでしょう。今後も、ワンビとネットアップの取り組みから目が離せません。詳細は、公式ウェブサイトで確認できます。