東京都が運営する「Forge アクセラレータープログラム」は、ハードウェアスタートアップを支援するために設計されたプログラムです。最近、このプログラムに参加する10社のスタートアップが発表され、今後約12カ月間にわたって実務ベースの支援を受けることになります。その内容は、試作支援やPoC設計、投資家アクセスなど多岐にわたります。
2025年の9月から10月にかけて、書類審査および面談審査を経て選ばれた10社は、テクノロジーの革新をつかさどる企業で構成されています。それぞれの企業が持つ独自の技術により、様々な分野での新たな価値が創出されることが期待されています。
参加企業の紹介
1.
XELA Robotics株式会社
この企業は、人間の指先のような触覚を再現する技術を開発し、ロボットハンドや関連ソフトウェアを提供しています。産業用ロボットの自動化や高度なタスクの達成を目指しています。
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2.
トランスエヌ株式会社
生成AIを活用した経営・戦略コンサルティングを提供し、企業のデジタルトランスフォーメーションを推進するスタートアップです。
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3.
Guide Robotics株式会社
自律移動ロボットやドローン向けの屋内測位システムを開発する企業で、自己位置推定と環境地図作成を同時に行う技術を有しています。
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4.
輝翠株式会社
AIとロボティクスを駆使し、農業の自動化を目指すスタートアップで、特に果樹園向けの農業用ロボットを開発しています。
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5.
株式会社イノフィス
空気圧を利用した人工筋肉を用いて、人の動作を補助する装着型ワークウェア「マッスルスーツ」を開発・販売しています。
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6.
株式会社プライムセンス
水場での安全監視システムを開発し、小型RFIDセンサーで水中の状態をリアルタイムで検知します。
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7.
Refined Robotics株式会社
地形に対応した高効率のラストマイル配送ロボットを設計・展開している企業です。
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8.
ecoro GmbH
電動シャトルや専用レーンを利用した自動貨物輸送システムを提供し、革新的な輸送方法を模索しています。
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9.
TopoLogic株式会社
次世代半導体やエネルギー分野での新素材「トポロジカル物質」を社会実装するスタートアップです。
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10.
株式会社ハイボット
化学工業や配管などのインフラ点検を行うロボットを開発し、安全性と効率を向上させることを目指しています。
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プログラム内容について
このプログラムは、製造業の中小企業とスタートアップが協力することによって、製品・サービスの革新を実現することを目指しています。特に試作品の開発を中心に、各企業が大企業の資産を活用することで、新たなビジネスモデルを創出します。
「Forge」の活動は、選ばれた企業に対し、フェーズ1とフェーズ2を通じて具体的な成果を目指します。フェーズ1では、初期の成果物と進捗を確認し、優れたスタートアップには次のステップへの道が開かれます。そして、2026年3月にはデモデイが開催され、さらに持続的な支援が続く誓約がなされます。東京都の「TIB CATAPULT」とともに、革新を目指すこのプログラムは、今後のビジネスシーンにおいて大きな役割を果たすことでしょう。