難病児支援拠点建設へ
2024-04-11 17:32:27
日本財団助成金で実現!難病児支援拠点「あいのカタチ」石狩市に建設へ
日本財団助成金による難病児支援拠点「あいのカタチ」石狩市に建設
北海道石狩市に、医療的ケアを必要とする子どもたちとその家族を支援する新施設「こども未来支援拠点『あいのカタチ』」が建設されることになりました。このプロジェクトは、特定非営利活動法人ソルウェイズが中心となり、日本財団からの多額の助成金を受けて実現するものです。
2025年4月オープン予定の多機能施設
2017年に設立されたNPO法人ソルウェイズは、医療的ケアを必要とする子どもを持つ親たちが中心となり、地域での生活を支援する活動を行ってきました。これまで札幌市や石狩市で様々な福祉サービスを提供してきた同法人は、2022年から「北海道で暮らす医療的ケア児の未来を拓くプロジェクト(いけプロ)」を推進。このプロジェクトの一環として、今回、新拠点の建設が決定しました。
新施設「あいのカタチ」は、1階に小児科と病児保育、2階に児童デイサービス、生活介護、そして短期入所施設を備える多機能施設です。24時間対応体制を整え、子どもたちが安心して過ごせる、まるで第二の家の様な場所を目指しています。小児科は障がいのあるなしに関わらず、地域の子どもたちが利用できることを目指し、病児保育の併設により、保育園児の急な発熱時にも対応できる体制を整えます。
日本財団からの多額の助成金
「あいのカタチ」建設には、日本財団から約3億2700万円の助成金が交付されました。これは建設費の8割をカバーするもので、プロジェクト実現に大きく貢献しています。この助成金は、これまでソルウェイズを支えてきた関係者、地域住民、そして全国の支援者たちの努力の結晶と言えるでしょう。
「あいのカタチ」の理念とロゴ
「あいのカタチ」という施設名は、小児科、病児保育、児童発達支援、放課後等デイサービス、生活介護、短期入所施設、カフェスペースなど、多様なサービスが一体となり、子どもと家族を支える「愛のカタチ」を表現しています。また、石狩市の頭文字「I(アイ)」や、ソルウェイズが運営する他の施設名にも含まれる「あい」をキーワードとしており、ロゴにもソルウェイズのスマイルマークが隠されています。
医療的ケア児への支援の必要性
医療的ケア児とは、痰の吸引や経管栄養、人工呼吸器の管理など、日常生活において医療的なケアを必要とする子どもたちです。厚生労働省の調査によると、全国で約2万人の医療的ケア児が在宅で生活していると言われています。これらの子供たちと、その家族に対する支援体制の充実が、社会全体の課題となっています。
ソルウェイズの活動
NPO法人ソルウェイズは、医療的ケアを必要とする重症心身障害児を持つ親たちが中心となって設立されました。当時は、これらの子供たちを預けられる施設やサービスが不足しており、親たちは24時間365日、子どもたちの介護に追われる日々を送っていました。ソルウェイズは、そのような状況を変えるため、重症児デイサービスを始め、様々な福祉サービスを提供することで、地域社会における医療的ケア児とその家族の生活を支えています。
未来への展望
「あいのカタチ」の建設は、ゴールではなく、ソルウェイズの活動の始まりです。「どんなに重い障がいがあっても地域で生きる」という理念のもと、ソルウェイズは今後も地域社会との連携を強化し、医療的ケア児とその家族が安心して暮らせる環境づくりに尽力していくことでしょう。
会社情報
- 会社名
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特定非営利活動法人 ソルウェイズ
- 住所
- 北海道札幌市中央区北十条西19丁目1-1
- 電話番号
-
090-7653-9872