名著の復刊が決定!『鉄道廃線跡を歩く』の魅力
廃線や廃墟に注目が集まる現代、特に鉄道ファンにとっては心躍るニュースが飛び込んできました。1995年に誕生した交通図書の名著、「鉄道廃線跡を歩く」シリーズの一部が、2025年12月19日に復刊されます。この復刊は、全10巻から絶版となっていた6巻(Ⅰ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ・Ⅵ・Ⅷ)を対象に、JTBパブリッシングがオンデマンド出版を通じて実現します。
復刊の背景とシリーズの人気
「鉄道廃線跡を歩く」は、全国各地の廃線を訪れるルポを収めた60本の紀行文から構成されています。特に巻頭には、著名な作家・宮脇俊三氏の取材に基づいた紀行文が掲載されており、読者にとっての読みごたえは抜群。初版は12刷・なんと10万部以上を売り上げたほどのベストセラーとなり、2003年までに全10巻が発行されました。
その人気は衰えることなく、JTB時刻表編集部が展開する「JTB時刻表ファン倶楽部」では、鉄道廃線跡を歩くウォーキングツアーも開催されています。これにはリピーターも多く、今なお廃線探訪が愛されている証拠です。
復刊に向けての詳細
発売される巻は、既に絶版となっていた点が特徴です。復刊される6巻は、今も多くのファンに求められており、これを再び手にする機会が到来します。全巻の内容は、当時のものをそのまま復刊し、表紙カバーが一体となったソフトカバー版で提供されます。各巻の定価は2970円(税込)で、Amazonオンデマンド限定販売となりますので、書店での購入はできません。
発刊情報
- - 書名: 『鉄道廃線跡を歩く』Ⅰ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ・Ⅵ・Ⅷ
- - 発売日: 2025年12月19日(金)
- - 発行: JTBパブリッシング
各巻の概要
- - Ⅰ巻: 夕張鉄道、信越本線旧線、耶馬渓鉄道など
- - Ⅲ巻: 南薩鉄道や手宮線、東海道本線旧線(京都―大津)など
- - Ⅳ巻: 山形交通三山線、篠ノ井線旧線、倉吉線など
- - Ⅴ巻: 南大東島の砂糖鉄道、相模線西寒川支線、姫路モノレールなど
- - Ⅵ巻: 上山田線・漆生線・油須原線、中央本線旧線、出雲鉄道など
- - Ⅷ巻: 西武鉄道安比奈線、有田鉄道、幸袋線など
復刊情報が待ち遠しい中、鉄道を愛する全ての人々が、その歴史と情景を再発見できるチャンスです。廃線の美しさに触れ、忘れかけていた懐かしい時間を再び楽しむことができるかもしれません。ぜひこの機会をお見逃しなく!