ガウ・キャピタルとアジリティーの提携で日本の不動産市場が変革へ
ガウ・キャピタルとアジリティーの新たな提携を発表
2025年1月16日、東京及び香港にて、ガウ・キャピタル・パートナーズがアジリティー・アセット・アドバイザーズ(以下、AAA)の株式45%を取得したことを発表しました。この提携は、日本の不動産市場において両者の知名度と信頼性を高め、ディールソーシングや資産運用能力の向上を目指します。
パートナーシップの背景
AAAは2005年に設立され、シンガポールのフィリップキャピタル・グループの傘下で、日本国内の不動産管理事業において堅実な基盤を築いてきました。今回の戦略的パートナーシップは、ガウ・キャピタルの関係会社とフィリップキャピタルの関連企業がそれぞれAAAの株式の45%を保有することを意味します。残りの10%は、創業者である海保欣司氏の会社であるミューチュアル・リンクスが保有します。
この再編成された株主構成は、両社が掲げる「イノベーションの促進」と「成長の加速」というビジョンに基づいたものであります。
AAAのリーダーシップ
海保氏は引き続きAAAの代表を務め、同社のリーダーシップの継続性と安定性が確保されることになります。ガウ・キャピタルのイザベラ・ロー氏は、このパートナーシップに大きな期待を寄せており、投資家に対する価値提供の向上を見込んでいます。
不動産業界における影響
この提携により、遊休不動産の再設計やREIT関連の取り組みが強化されることで、日本国内外の投資家に新たな投資機会が生まれることでしょう。ガウ・キャピタルは、AAAとの協力を通じて不動産業界における主要プレーヤーとしての地位を確立していく姿勢を示しています。
ガウ・キャピタルの概要
ガウ・キャピタル・パートナーズは、アジア太平洋地域や参入障壁が高い不動産市場に特化した資産運用会社として、稼働率の低い不動産の戦略的価値向上を手掛けています。具体的には、住宅開発、オフィス、リテールモール、サービスアパートメント、ホテル、物流倉庫、IDCプロジェクトなど多岐にわたる分野での投資活動を行ってきました。
2005年の設立以降、同社はアジア太平洋地域向けに7つの合同運用ファンドを調達しており、2024年第3四半期時点での運用資産残高は358億米ドルに上ります。
フィリップキャピタル・グループ
フィリップキャピタルは1975年に証券会社として設立され、アジアの総合金融機関として幅広いサービスを提供しています。シンガポールを拠点に、証券、先物、外国為替、債券、アセットマネジメントなどの分野で事業を展開し、現在15カ国で活動を行っています。総資産は500億米ドルを超え、顧客数は100万人以上にのぼります。
まとめ
ガウ・キャピタルとAAAのパートナーシップは、日本の不動産市場における革新と成長を促進する重要な一歩です。この新たな連携がどのように市場の動向に影響を与えるのかに注目が集まります。この提携を通じて、両社は日本国内外の投資家により高い価値を提供し、不動産業界における新たな未来を切り開いていくことでしょう。
会社情報
- 会社名
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Gaw Capital Partners
- 住所
- 東京都中央区銀座6-10-1Ginza Six 13階
- 電話番号
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