ユーフォリアと四国電力の資本提携
東京都千代田区に本社を持つスポーツテック企業、ユーフォリアが四国電力株式会社との資本提携を発表しました。この提携により、両社は労働者の安全と健康を支援する新たな取り組みを進めることになります。この動きは、昨今の労働環境の変化に応じた重要なステップといえるでしょう。
協業の背景
近年、職場環境の改善や従業員の健康に対する意識が高まる中、ユーフォリアは「人とスポーツの出合いを幸福にする」というミッションのもと、スポーツ選手のコンディション管理を支援してきました。長年にわたって日本代表チームやプロスポーツチームと連携し、データ管理システム「ONE TAP SPORTS」を提供しているユーフォリアは、スポーツサイエンスに基づいた健康経営への応用を進めています。
一方、四国電力は香川県高松市に本社を置き、電力を安定的に供给することを目指しています。その中でも、交替業務に従事する社員の健康管理は非常に重要です。夜勤やシフト勤務のスタイルは、不規則な生活リズムを生むため、社員の健康に直結します。
この二社の提携は、こうした背景を受けて発表され、睡眠改善や健康維持に向けた新しいサービスの実現を目指しています。ユーフォリアが有する「睡眠・生活データ分析」のナレッジを活用し、AIによるカウンセリングサービスの開発に取り組むこととなります。
AIカウンセリングサービスの実用化
本提携の核となるのは、ユーフォリアが培ったデータ分析の経験を基に、人によるカウンセリングと同水準のAIカウンセリングを実現することです。このAIサービスは、シフトワーカーに対し、個々の生活環境や働き方に最適なアドバイスを提供します。
具体的には、生体リズムの知見をもとにしたアプローチを行い、ユーフォリアのスリープスペシャリストが研究した内容を取り入れたカスタマイズされたアドバイスを生成します。この方法により、従業員は健康維持やパフォーマンス向上が期待できるため、企業全体の生産性向上にも寄与することでしょう。
実証実験の開始
協業に向けた実践的な取り組みとして、ユーフォリアと四国電力はAIを用いた睡眠改善プログラムを立ち上げました。四国電力の職場を実証実験の場とし、シフト勤務の社員データを活用して特有の健康課題を解決することを目指しています。
このように、科学とテクノロジーを融合させることで、トップアスリートの支援で培った知見を一般の労働環境にも応用し、全ての社員がより安全かつ効果的に働ける環境を整えることが期待されています。
今後の展望
ユーフォリアは「すべての人の可能性が生きる未来へ」というビジョンを掲げており、本提携によって、シフトワーカーの健康とパフォーマンスが向上することを目指しています。今回の取り組みを通じて、より活力あふれる職場作りに寄与し、将来的には様々な業界にも応用できる成果を収めることが期待されます。
会社情報
設立: 1951年5月1日
代表者: 宮本 喜弘
URL:
四国電力
設立: 2008年8月18日
代表者: 橋口 寛
URL:
ユーフォリア