株式会社笠間製本印刷、環境保護への取り組みを強化しSBT認定を取得

株式会社笠間製本印刷がSBT認定を取得

石川県白山市に本社を置く株式会社笠間製本印刷は、1888年に創業し、長い歴史を持つ企業です。この度、2024年8月に中小企業版SBT認定を取得しました。この認定は、地球環境保護を目的とした企業の取り組みの一環として大変重要な意味を持ちます。

SBT認定とは

SBTとは「Science Based Targets」の略で、パリ協定が求める水準に基づき、企業が温室効果ガス排出削減の目標を設定することを指します。この認定は、国際的に権威のある証明であり、環境問題に対する企業の真剣な姿勢を示すものです。CDPやWWF、国連グローバル・コンパクトなど、著名な国際NGOが運営に関わっているため、その信頼性は非常に高いです。

環境への取り組み

株式会社笠間製本印刷は、これまでにも地球環境にも配慮した事業運営を行ってきましたが、SBT認定を取得することで、これからの取り組みをさらに強化することを決意しました。具体的には、2023年度の排出量を基準に、2030年までに42%の削減を目指す方針を掲げています。

最も注力しているのはスコープ2の削減です。これは、購入した電力に起因する間接的な温室効果ガスの排出を指します。これに対して、同社は省エネルギー設備の導入や、デマンド監視装置の設置による電力使用の抑制など、具体的な施策を展開しています。

スコープ1については、現段階では対象となる排出源がありません。しかし、スコープ3については、中小企業版の認定であるため、現時点では対象外となっていますが、将来的には排出量の測定や削減計画を立てていく可能性があります。