AI技術革新！マルチモーダル解析によるビジネスコミュニケーションの進化

株式会社ACESは、東京大学松尾研究室から生まれたAIスタートアップで、先日画期的な特許を取得しました。そこで実現したのは、マルチモーダルAIを活用したビジネスコミュニケーションの重要シーン自動抽出技術です。この技術は、商談や会議、講演会の中で見逃しがちな重要な瞬間を、AIが自動的に特定することを可能にします。

特許技術の概要

本特許では、言語、音声、画像といった様々な情報を統合的に分析し、特定のシーンを明確にすることができます。従来の手法では、単一の情報（シングルモーダル）に頼っていたため、複雑なコミュニケーションの理解は難しかったのですが、ACESの技術はその課題を克服しました。たとえば、「質問に悩んでいる状態」を特定する場合、質問内容（言語情報）、返答までの時間（音声情報）、および姿勢や目線の変化（画像情報）を総合的に解析します。

これにより、ビジネスシーンでの商談や会議における重要な瞬間を逃すことなく、瞬時に把握することができるのです。具体的には、質疑応答や議論の本質的な部分、聴衆の反応などを正確に抽出してくれるのです。

業界への応用とカスタマイズ機能

この技術の特筆すべき点は、業界や応用に応じて検索条件が柔軟にカスタマイズできる点です。例えば、「質問の検知と会話の間」を特定するような特徴的な条件は、組織内で共有して再利用することが可能です。このようにして、商談の振り返りや重要なシーンの共有、新人研修時のフィードバックなど、様々なビジネスシーンにて幅広く活用できます。

コミュニケーション分析への期待

現在、企業においてコミュニケーションの科学的な分析が求められています。特に商談時には、相手の質問の強調や何に重点を置いているのかを把握することが重要です。しかし、従来の手法では、自然言語処理のみで情報を捉えるには限界がありました。そこで、ACESの新技術が登場し、音声の感情や身体言語などをも考慮に入れることで、より精度の高い重要シーンの特定を可能にしたのです。

特許の詳細

特許の詳細については以下の通りです。

- 特許番号：特許第7591311号(P7591311)
- 発明の名称：動画情報検索装置、検索方法、検索プログラム、及び検索結果の利用方法
- 特許権者情報：

- 識別番号：520008533
- 名称：株式会社ACES

会社概要

株式会社ACESは、2017年に設立されたAIスタートアップであり、東京大学松尾研究室の技術を基にヒューマンセンシングを通じたビジネス解析を行っています。クライアントと共同でDX化を進める「DXパートナー事業」と、自社アルゴリズムを利用する「アルゴリズムソフトウェア事業」を展開しています。今年もさらなる技術革新に取り組み、企業のコミュニケーション効率や成果を向上させることを目指しています。