ハイアールと令三社が新たな研究拠点を設立
株式会社令三社は、東京都に本社を置く企業で、グローバルに展開する家電大手のハイアールグループと協力して、「RenDanHeYi Japan リサーチセンター」を設立しました。この新しいリサーチセンターは、ハイアールの先進的な経営モデルである「RenDanHeYi(人単合一)」の啓蒙と研究を行う拠点です。
「RDHY」モデルは、ハイアールが20年以上の年月をかけて洗練させてきた経営スタイルであり、全ての従業員が起業家として顧客価値に最短距離で向き合うことを信条としています。このアプローチにより、ハイアールは約130,000人の従業員を約4,000のマイクロ・エンタープライズに再編成し、業績と組織活性の両立を達成しました。この経営モデルはハーバード・ビジネス・スクールのケーススタディにも取り上げられており、学術的にも評価が高いのです。
今回の設立イベントには、ハイアールの創始者であり名誉会長の張瑞敏氏が特別に参加し、「RDHY」の成り立ちや世界への展開について語りました。ハイアール日本地域のCEOである杜鏡国氏は、日本における同社の取り組みについて紹介しました。さらに、北京大学の胡泳教授と一橋大学の軽部大教授との意見交換も行われ、RDHYモデルの実践的な事例として、インドネシア企業のCorporate Rebelsや日本企業の成功例が挙げられました。
最後には、張瑞敏氏と令三社の山田裕嗣代表取締役による記念パネルが披露され、今後の展望が語られました。山田氏は、リサーチセンターがRDHYモデルの啓蒙活動や、更なる実践支援に取り組む意向を示し、書籍の翻訳や研究会の定期開催を通じて、より多くの企業がこのモデルを実践できるようサポートしていくと述べました。
この「RenDanHeYi Japan リサーチセンター」は、日本国内での新たな経営モデルへの理解と広がりを促進し、地域の経済活性化に貢献することが期待されています。新しい企業文化の形成においても、このリサーチセンターは重要な役割を果たすことでしょう。
日本のビジネス界に新たな風を吹き込み、グローバルに通用する経営手法を学ぶための拠点として、このセンターの活躍が今から楽しみです。今後の活動に注目が集まります。