2024年8月、新たなアートプロジェクト『sonae 備絵』が登場します。このプロジェクトは、台東区社会福祉協議会とNODD、さらには東京都台東区内の障害福祉施設との共同によって生まれたものです。災害時の備えをしつつ、普段はインテリアアートとして楽しむことができる製品です。
『sonae 備絵』は、フレームに収められた美しいアートと、「災害時トイレキット」が一体になっています。このキットには、トイレが使用できなくなる際に役立つアイテムが30回分含まれており、災害時に快適に過ごすための備えとなっています。
この商品の魅力は、そのアート性にあります。アーティストによる作品は、災害からの復興や愛の形をテーマに描かれており、忙しい日常の中で目にすることで精神的な癒しを提供します。また、売上の一部は各福祉施設に還元され、アートを通じて地域社会の支援にも繋がります。
2023年9月の初期販売時には、関東大震災から100年を記念して「Reborn」というタイトルの下、復興の希望を表現した作品が発表されました。その後も、「LOVE」や「heart」といった異なるテーマが採用され、各施設のアートが随時リリースされています。
この商品は、ただの防災グッズではなく、アートそのものが感情を揺さぶる力を持っています。実際に九州北部豪雨や熊本地震を乗り越えたスタッフたちが、自らの経験を基に衛生的なトイレ環境の重要性について提言し、実現に向けて動き出した背景があります。
調査によると、約8割の人々が災害備えとして簡易トイレを用意していないと答えています。このことからも、『sonae 備絵』プロジェクトは啓発活動の一環として、災害時に必要な備えを広める重要な役割も果たしています。
また、アートそのものが不安な時を和らげる役割を持つことも期待されています。『sonae 備絵』はただのインテリアの一部ではなく、生活の安全と助け合いを兼ね備えた商品です。
今後の情報については、公式サイトhttps://sonae-art.com/を通じて確認できます。アートを楽しみながら、災害時の備えを整える機会を提供するこの新しい試みに、ぜひご注目あれ。
この取り組みは、今回発表される作品に限らず、多くのアーティストや福祉施設とのコラボによって進化していくことでしょう。内面的な豊かさとともに、実用性も兼ね備えた『sonae 備絵』は、現代社会における新たな防災の形として、その存在感を示しています。