変革を遂げた「ない株式会社」、新生「HIMA」とは?
大阪市淀川区に拠点を置く「ない株式会社」は、2024年7月1日から新たに「HIMA(ヒーマ)」として生まれ変わりました。いわゆる「つまらない」「みっともない」といったネガティブな要素からアイデアを生み出す企業ですが、今回の名称変更は、独自の概念を取り入れた重要なステップを意味しています。その名は「Hyper Interval Manpower Advantage」の頭文字を取ったもので、直訳すると「過剰休憩による人材の優位性」です。この再定義は、発想の飛躍や創造力の向上を促すものとして注目されています。
「HIMA」の理念
「暇」という言葉には、一般的にネガティブなイメージがつきまといますが、「HIMA(ヒーマ)」ではその印象を一新。多忙な日常の中では感じにくい余裕を持つことで、クリエイティブな思考を育むことが理念です。代表の岡シャニカマは、独立当初に思い描いていたビジョンとは異なり、意外にも仕事が舞い込むことなく、暇な時間が続くことに。最初は、望ましくない状況と感じていたものの、その静かな時間こそが自己の成長に繋がる大切な要素であることに気づかされました。こそ、暇をただの時間として過ごすのではなく、これを機に新たな創造性を身に付けるチャンスとして捉えたのです。
「ヒマジネーション」の発現
HIMAという新しい発想のもとで岡が考えた「ヒマジネーション」という概念。その名の通り、何もない時間が新たなアイデアを生み出す土台になるとともに、アイデアを持続的に生む力を快活化させました。実際、新規案件が少ないことで、ただ待つだけでなく自ら積極的に思考を開放し、柔軟な発想を展開するようになったといいます。
昼寝の重要性
活動の幅は企画制作だけに留まらず、アメリカ・スタンフォード大学の教授が提唱する「昼寝」の重要性にも着目。数時間のゴロゴロタイムから自然に取り入れてしまったこの習慣が、午後以降のパフォーマンスを向上させていることが明らかになりました。昼寝を取ることによって、仕事のストレスを軽減するだけでなく、プライベートでは子どもの迎えに行き、公園での活動を楽しむ余裕まで持つようになったのです。
家庭の評価も向上
家庭面でもその効果は顕著に表れ、家事や育児に積極的に参加することによって、妻からの評価も上昇。ヒアリング調査によれば、夫としての評価は35点から80点へと急上昇したとのこと。あらゆる面においてパフォーマンスが向上している現実が確かめられています。特に、仕事と育児の両立がしやすくなったことで、心身ともに落ち着いた状態で業務に暇を見つけながら取り組むことができているようです。
HIMAから生まれた新アイデア
「HIMA」にインスパイアされた多くの新たな企画も登場しています。
1.
Dream Vision Pro:ARで仕事をするかのように装って昼寝できるアイマスク。
2.
窓際社員・暇耕作:リモート勤務の勤怠管理の難しさを描いた漫画。
3.
アクビソング・ベストテン:あくびを隠すための楽曲ランキング。
4.
天井のシミオーディション:家の天井を意識するきっかけづくりのオーディション。
5.
退掘場:退屈な人がダラダラするためのイベント。
これらのアイデアは、岡の何気ない思いつきから生まれたもの。HIMAの理念は、こうした新たな試みを進める推進力となっています。
公式LINEでの企画募集も開始
現在、「HIMA」の状態をリアルタイムでお知らせする公式LINEを開設。暇な時間を利用して新しい提案ができるよう、企画の依頼も受け付けています。コミュニケーションを通じて、次なる発想を共に考える仲間を求めています。
代表のメッセージ
岡シャニカマは、HIMAという新しいブランド名に自信を持ち、「忙しい」と言われた際の反応も変わりました。「HIMAです!」という誇りを持つことで、心の余裕も生まれています。経営の課題に直面しながらも、創造性の道を追及していく姿勢を示しています。
興味があれば、ぜひHIMAの新しい試みを一緒に実現しましょう。