二子玉川で開催された『アイデンティティのつくり方』イベント
2024年9月26日、二子玉川 蔦屋家電にて、株式会社クロスメディア・パブリッシングが主催する書籍『アイデンティティのつくり方』の刊行記念トークイベントが盛況のうちに終了しました。イベントには、元ゴールドマンサックスのトレーダーヘッドである森山博暢さんと、元電通クリエイターで現在は建築家の各務太郎さんが登壇。彼らの異なる背景を持つ二人が、アイデンティティというテーマについて深い洞察を語り合いました。
意思決定の重要性
イベントの中で特に印象的だったのは、意思決定における「可逆か、不可逆か」という視点でした。この視点は、人生やビジネスにおける重要な選択をする際の大切な指標であり、参加者たちもその説明に納得の表情を見せていました。例えば、東京から大阪への移動手段について、状況に応じて適切な選択をすることが求められます。天候が悪い日には、遅延リスクの低い新幹線を選ぶべきだという具体的なアドバイスが共有されました。
このように、意思決定が結果に与える影響を理解することで、より良い選択をできるようになるのです。各務さんは、起業における最も重要な不可逆的な決断として、資金調達の形や創業メンバーの選定を挙げ、自身の経験を交えながらその難しさを語りました。彼自身もこの二つで苦い経験があると話し、失敗を恐れずチャレンジすることの重要性を説いておりました。
異なる背景の著者による共通のメッセージ
森山さんと各務さんは、まったく異なるキャリアパスを歩んでいる一方で、共通する問題意識を持ち、金融リスクマネジメント思考を取り入れた意思決定デザインの学校「Identity Academy」を設立しました。この学校では、実践的なアプローチを通じて、学生たちにアイデンティティを探求する能力を育成しています。
トークイベントでは、書籍『アイデンティティのつくり方』が提示する定量思考と定性思考のバランスについても語られました。参加者たちは、どのように自分自身を理解し、アイデンティティを確立していくかということに対して、深い考察を促されたようです。
書籍内容の紹介
『アイデンティティのつくり方』には、自分自身を見つめ直すための様々な知識とノウハウが凝縮されています。「なんとなく」をなくすための客観分析の訓練や、自分自身と向き合うための主観発想の訓練など、読み進めるにつれて自身のアイデンティティを発見する手助けとなることでしょう。この書籍は、さまざまな状況において自分の立ち位置を確認し、自己理解を深めるための行動指針を示しています。イベントによって参加者たちは書籍の深い内容に触れ、明確な次のステップへと導かれたに違いありません。
結論
今回のトークイベントは、参加者たちに新たな視点を提供し、アイデンティティの重要性を再認識するきっかけとなりました。多様なバックグラウンドを持つ二人が、どのようにして自分らしさを見出し、ビジネスの中で活かしてきたのか、非常に興味深い内容でした。今後もこのようなイベントが続くことを期待しています。